奈良県奈良市押熊町より『厨房バックの仕込み場シンクに付いている水の単水栓で止水不良。全体止水が必要となるので時間希望』との依頼が舞い込んできました。
時間の指定が平日の15~17時で慌ててないなら閉店後にやれば良いのに…なんて思いながら現場に向かいました。
営業中に全体止水って何も無ければどうって事はありませんが普通の水道屋さんは嫌がって避けます。
これ、何でか分かります?この依頼内容だと止水バルブが無いから全体止水が必要って店舗側も分かってるんです。
しかも営業中にやれって事は簡単な作業やってのも理解しているんです。
簡単な作業ってのも分かってて自分達でやらないって事はリスクが高いんです(苦笑)
恐らくあちこちの水道屋さんに断られたんでしょうねぇ~
まずは状況確認
厨房でハンドルをレバーに改造する店って大概こんな状況になってから連絡してきます。
何でこうなる前にパッキンの交換をしないんでしょうか?不思議(笑)
シンクの下を覗くと止水バルブがありました。
ただ止水バルブを操作しても壊れてて水は止めれません。
水道管の立ち上がりも蛇口に繋がる水道管も目視で鉄管なんが確認出来ました。
最小限のリスクで最短で止水バルブ設置
閉店後の作業であったり、予算がある程度あるならもうちょっと違う事も考えましたが依頼内容の単水栓の止水不良だけに集中しました。
全体止水の時間は2分程度でボールバルブを新設しました。
これで落ち着いて仕事が出来ます(苦笑)
単水栓の修理
まずはハンドルレバーを解体して行きます。
スピンドルとコマパッキンの解体をして行きます。
スピンドルは使えそうな感じですが…
パッキンをチェックすると切れてボロボロになってました。
とりあえずパッキンの交換は必要です。
新しいパッキンを用意して交換して行きます。
パッキンの切れ具合とスピンドルの状況からまずはパッキンの交換を試しましたがバッチリエビチリで直りました。
まとめ
今回の現場では結果的にパッキンの交換で単水栓の水漏れ修理は出来ましたがこれはあくまでも一時的に止まってるだけです。
そもそもシンクの下の止水バルブが止水出来ないのは何故でしょう?
そこがヒントなんですが実は問題は鉄管にあります。
鉄管の中の錆がパッキンの間に挟まり止水不良を起こすんで鉄管をどないかしない限りしょっちゅうこんな事が起こります。
とは言え鉄管を切り換えるとなると時間も費用も物凄く掛かるんでパッキンの交換でお茶を濁すんですが何処かで決断をせざるを得ない時がきます。
店舗改装のタイミングでそこに目が向けれれば良いんですが…
そんな訳でこの現場は以上です。