ビルイン居住スペース キッチンの排水が全く流れて行かない詰まり
大阪市天王寺区空堀町より【ビルイン居住スペース キッチンの排水が全く流れて行かない詰まり】って依頼が舞い込んできました。
もう少し詳しく言うと【排水トラップを外したら排水管の立ち上がり部分までパンパかちんで一切水が引かない】との事です。
同業者の師匠の応援で行ったんですが『排水管が40で結構排水経路が長い』らしいです。
では、この現場がどんな感じの現場やったんか詳しく解説して行きます。
まずは状況確認から
電動フレキシロッダーCREに8mmのベーシングワイヤーをセットして3Fに上がりました。
同業者の師匠が排水トラップを外す為に水を抜いてくれたんですが自分は『ドルゴ通気弁なんて久々に見るなぁ~』なんて思いながらバラしてるのを待っていました。
排水トラップが外れたタイミングで自分が作業を変わります。
排水管の立ち上がり部分を見てみるとパンパかちんで排水トラップを付けたままでは作業がしにくいんです。
電動フレキシロッダーCREでの通管作業
排水管の立ち上がり部分にベーシングワイヤーを突っ込んで写真を1枚撮って作業がスタートです。
この最初のポジショニングが結構大事で、後の通水テストの事まで考えて位置を決めてます。
8mmのシングルワイヤーを使わず8mmベーシングワイヤーを使うのには理由があります。
曲がりの数がハッキリせん40の排水管はリスクがいっぱいなんでまずはご機嫌伺いをする訳です。
ちなみに作業前はこんな感じで排水管の立ち上がり部分まで油脂の塊がパンパかちんで詰まっていました。
作業風景の写真
一生懸命に通管作業をしてたんですが師匠が勝手に自分のスマホで作業風景の写真を撮ってくれてました。
ある程度のトコから通水テストしながらの通管作業に切り替えます。
管内カメラ調査
水はジャンジャン流れる様になったんですがベーシングワイヤーから伝わる感触は違和感タップリでした。
自分もそうですが師匠もベーシングワイヤーで排水管内の油脂の塊を全て除去出来ない事は分かってて『管内カメラ調査して油脂の塊が残ってたらフレックスシャフト!』って指示で管内カメラ調査をすると普通に油脂の塊が残っていました。
フレックスシャフトK9-102
そんな訳で油脂の塊が残っていたんでフレックスシャフトK9-102を使って排水管の壁面に付着する油脂の塊を除去して行きます。
この辺の実際の作業の様子は是非とも動画をご覧下さい。
【40の排水管に推進ヘッド付き超硬チェーンノッカー(シングル)】←YouTube
まとめ
そんな訳でいかがでしたか?
ベーシングワイヤーであろうがシングルワイヤーであろうが排水管の壁面に付着する油脂の塊を全て除去する事は出来ません。
高圧洗浄出来ない建物ではフレックスシャフトでしか壁面清掃出来ませんし、それには管内カメラも併用って事になります。
現場からは以上です。
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