大阪市中央区大手通より【レストランのグリストラップが詰まっている】って依頼が舞い込んできました。
もう少し詳しく言うと【一週間前に他業者さんがワイヤーを通して清掃した。その時は流れたので様子見て下さいと言われた。雨が降ったからかまた詰まってしまった。】との事です。
更に言うと【先週の業者さんに頼むと明日しか無理と言われた。本日中に対応してくれるトコを探してた】らしいです。
では、この現場がどんな感じの現場やったんか詳しく解説して行きます。
まずは状況確認から
現場に到着すると既にグリストラップの蓋は開けられていて掃除点検口の蓋も開けられている状況でした。
グリストラップはほぼほぼ満水状態で話を聞くと溢れたそうです。
グリストラップの側に排水桝もあったんで蓋を開けてみるとやはりパンパかちんになっていました。
問題はこの排水桝がグリストラップの上流側になるんか?はたまた下流側になるんか?
電動フレキシロッダーCREで通管作業
とりあえず電動フレキシロッダーCREで通管作業する事にしたんですが排水経路が分からないんで10mmワイヤーに異径グリスカッター54を装着してグリストラップから通管作業をしてみました。
通管作業の一部始終は動画を観てもらえれば分かりやすいと思うんですが問題はここから…
グリストラップはこれこの通り水位が引いて行ったんですが側にあった排水桝をワイヤーが通過してその先に行ってたんです。
排水桝の途中にある排水管がグリストラップからの排水管なんですが、ここからワイヤーは下のインバートを捉え通管してました。
排水桝からの流れはすこぶる悪くこのままではまた再発するだろなって感じです。
排水桝からの通管作業
電動フレキシロッダーCREを排水桝の側に移動して異径グリスカッター54のまま排水桝の底を掻き回して水位が下がってる間に下流側を探しました。
下流側が分かったんで異径グリスカッター54をブレードカッター100に変更して排水桝からの通管作業をしてみました。
油脂の塊がエグい事になっていて途中再発する場面もあったんですが更に奥にワイヤーを通して行って緩やかではありますが流れる様にしました。
作業後の写真
いわゆる『とりあえず流れる様に…』って感じなんですがビルの排水管が油脂の塊で閉塞してるんで費用負担の問題で家主様に説明してウチは撤収する事にしました。
排水桝が深く排水管の径がいまいちハッキリしなかったんですがブレードカッター100が入って行ったんで150か200やと思います。
まとめ
そんな訳でいかがでしたか?最終桝の手前に化粧桝があったんでそこから高圧洗浄機を使った洗管作業が出来れば何とか対応出来そうな気がします。
また最悪の場合、上流側の排水桝から洗管作業をすれば良いんである程度ウチが対処するパターンも想定出来ました。
あっ!上流側から洗管作業するなら前方1穴後方6穴ノズルを一気に下流側に持って行きそこからある程度油脂の塊を除去して電動フレキシロッダーCREで通管作業と並行して超旋回ノズルを使います。現場からは以上です。
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