大阪市中央区東心斎橋より【厨房排水詰まり】って依頼が舞い込んできました。
現場に到着すると厨房内にはグリストラップが2つあって、その内の1つが【水を流すとグリストラップが溢れそうになる】との事です。
この店舗、昔にチラシ配りをしてた時に隆夫さんが呼び止められ下の店舗さんに階下漏水させてた店舗だったんです。
『グリストラップが2つあっても結局は1つの排水管に流れ込む筈やのに溢れるのは1つだけかぁ~』なんて思いながらグリストラップを確認しました。
では、この現場がどんな感じの現場やったんか詳しく解説して行きます。
グリストラップの状況を確認
到着時にはグリストラップの水位も落ち着いてましたが1回溢れそうになったグリストラップですから排水管の中は油脂の塊でどっさりの筈です。
押さえておきたいポイントはグリストラップまでが詰まっているのか?グリストラップ以降が詰まっているのか?です。
グリストラップが溢れそうになるって事はグリストラップ以降の排水管の詰まりとなります。
排水管の径を確認してワイヤーの太さを決めるんですが、ほとんどの場合グリストラップ以降の排水管は75か100です。
よって自ずと使うワイヤーの太さは10mmのワイヤーとなります。
これをたまに飲食店で75や100の排水管に8mmのワイヤーを通している業者さんのブログを見掛けますが『分かってないなぁ~所詮モノマネ作業員やのぉ~』なんて思っちゃいます(笑)
ちなみに山川設備の師匠の1人で《ドレンクリーナーの達人》って言われてた人は40の排水管でも16mmのワイヤーを通してはりました(苦笑)
それはそれで問題があってよく若手に『16mmは止めて下さい』って怒られていたけどワイヤーを曲げるんが上手い人でした。(ちなみに既に引退してます)
ドレンクリーナーで通管作業
ちょっと脱線しましたが本題に戻ります。掃除点検口の蓋を外してドレンクリーナーの準備をして行きます。
10mmのワイヤーにドロップヘッドのセッティングで排水管へアプローチして行きます。
同時にホースで直接グリストラップの最終層に水を流して行きます。
通水テストをしながら通管作業
途中で何度も手応え感じて油脂の塊を崩して行きます。
先に進めば進む程、ジワジワと水位が上がってきます。
そうそう、10mmのワイヤーは20mをセットしてるんですが2階の店舗なんで『足りるかなぁ~』って途中からドキがムネムネ、いや、胸がドキドキしてきました(苦笑)
通管作業成功か?
キュゴォ~!って音とともに一気にグリストラップの水位が下がってきました。
ドレンクリーナーを一旦止めてワイヤーの残りを確認するとラスト1mってトコでした。
『まあまあヤバかったなぁ~』なんて思いながらワイヤーをゆっくりと戻す通管作業に切り替えます。
ホースの水量は全開で他のこのグリストラップに流れ込む水道も出しっ放しにして通水テストをして行きます。
まとめ
そんな訳でいかがでしたか?
ゆっくりとワイヤーを戻しながらの通管作業は手間が掛かるからホンマはグリスカッターかブレードカッターにヘッドを交換すりゃ話が早いんですが2階の店舗なんでやりませんでした(苦笑)
以前の階下漏水の件も、その後どないなったんか噂すら聞いてないんでリスクは負えません。
現場からは以上です。