芦屋市宮塚町の賃貸マンションより【トイレの水が流れるが、タンクの水が出てこないんで直してほしい】って依頼が舞い込んできました。
この依頼内容を聞いて『ダイヤフラムか?でも賃貸マンションにSH系なんか使うか?』なんてすっとこどっこいの予想をしてました(苦笑)
トイレ修理もお客様の言い回しだけで判断するのは極めて危険で、結局は自分の目で確認しながら状況を聞くのが1番ってな感じです。
では、この現場がどんな感じの現場やったんか詳しく解説して行きます。
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まずは状況確認から
現場に到着すると玄関の時点で水の音が聞こえ、トイレのドアを開けて『間違いない、ボールタップはアウト!』って言うとお客様が『もう音だけで分かるんですか?』って言うから『それは絶対アウトやけど他もあるかも知れませんよ!』って答えました。
ねっ?シューシュー音が聞こえてくるでしょ?(この写真で実際に聞こえたら精神科に行くことを強く勧めます)
とりあえず管理会社様経由の水道メンテナンス会社様からの依頼なんで必要な写真を撮っておきます。
トイレの品番確認
あぁぁ~ちょっとピンボケしてますがTOTOのS517Bってトイレタンクです。
自分はTOTOのSタイプのトイレタンクはお得意中のお得意です。
便器はTOTOのC420って感じです。今回はトイレタンクの問題なんで便器は品番確認だけして終了です。
止水栓を閉めて問題発生
症状を詳しく聞くと『トイレタンクの手洗い吐水口から水が出なくなった』との事です。
トイレタンクの中を確認する為に止水栓を閉めたら水漏れが発生しました。
これは止水栓あるあるで通常は開けたり閉めたりしないので三角パッキンが硬化して起こります。
下に雑巾を置いて作業を進めて行きます。
トイレタンクの中の確認
トイレタンクの中の状況を確認すると節水にする為か茶色のレンガが2つ入ってました(笑)
水道料金なんてたかだか知れてるんだからこんな事に頭を回してんと一生懸命稼げ!って話です。
ちなみに今回の入居者様が入れたんではなく過去の入居者が入れてたみたいです。
トイレタンクの修理方針は?
『一旦車に部品を取りに行きます』と入居者様に言って車に戻ります。
そのタイミングで水道メンテナンス会社様に報告をして『ボールタップと三角パッキンは絶対、フロートゴムはどうする?D型のスピンドル交換にする?』って感じで決断をしてもらいます。
今回は珍しく『フロートゴムも交換しといて、止水栓は三角パッキンでお願いします』との事です。
トイレタンクの部品交換
まずはボールタップの解体撤去をして行きます。
その足でフロートゴムも解体撤去して行きます。下にペットシートを敷いて作業してたんですが手が真っ黒になったんで交換しといて大正解やと思います。
このタイプのタンクの防露って実質は3層構造やからハチける事は無いから良いですね?
ただ、密結ボルトにコーキング処理してるんが気になりますが…
新しいフロートゴムを取り付けて…
新しいボールタップを取り付けます。
止水栓の修理(三角パッキンの交換)
D型の止水栓の根元からの水漏れは三角パッキンの交換で直る可能性があります。
三角パッキンの交換は全体止水をしなくても我々は出来ますがDIYでやるんなら全体止水を強くお勧めします。
三角パッキンの交換をしたらナットを締めます。
トイレタンクの蓋とボールタップのホース接続
後はボールタップの蛇腹ホースとトイレタンクの蓋の手洗い吐水口の接続をしたら完成間近です。
最後に通水テストの為に何度かトイレを流します。
まあまあ古いトイレタンクなんで割と時間をかけてでも慎重に水漏れ確認をして行きます。
まとめ
そんな訳でどないでしたか?賃貸マンションのトイレの修理は必殺の『最低限で!』ってセリフに悩まされる事が多いんですが今回は漏れてないフロートゴムの交換が出来たのは驚きです。
『1円でも安く!』って言って何度も入居者様に連絡されて結果的に高く付いてたんに気付いたんかも知れません(笑)
ってな訳で現場からは以上です。