グリストラップ詰まり 下流に行くにしたがって細くなる排水管?
京都市下京区より【グリストラップ詰まり】って依頼が舞い込んできました。
21時を超えてからの依頼で本来ならば断わってもおかしくない案件なんですが『前業者が何度も再発させてる』って話だったんで怖いもの見たさで行ってきました。
ビルイン店舗の5階なんで高圧洗浄ってのは少し無理があると思うんですが前業者は高圧洗浄もしたそうです。
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では、この現場がどんな感じの現場やったんか詳しく解説して行きます。
電動フレキシロッダーCRE
いつもなら状況を確認してから道具を選定するんですが、今回はグリストラップの詰まりって事だったんで電動フレキシロッダーCREに10mmワイヤー20mをセットして持ち込みました。
前業者さんの報告で15mで抜けたってのがあったんで20mワイヤーで勝負です。
20mを超える話やとごめんなさいをしようと考えてました。
まずは邪魔な水封トラップを外しました。これが外せないと何も始まりません。
両サイドのネジを外せば簡単に外せます。
先発に起用した先端金具はブレードカッター75でした。
理由は『ある程度油脂の塊は前業者さんが取ってるだろ?』って考えた訳です。
予想とは裏腹に初っ端から油脂の塊のアタリがあったのは不思議でしたが…(笑)
4つ目の曲がりからブレードカッター75が入って行かなくなり引っ掛かる手応えがあったんで異径グリスカッター54に変更しました。
それでも同じ様な箇所で入って行かなくなったんでグリスカッター37に変更して通管作業をしました。
グリスカッター37に変更して通管作業し始めてやっと超えられない壁を越えました。
その瞬間に詰まりは一気に抜けてグリストラップの水位は下がって行きました。
管内カメラ調査
詰まりが抜けたら管内カメラ調査が出来るんでM40を使った管内カメラ調査とフレックスシャフトK9-204を使った管壁清掃をして行きます。
元請けの水道メンテナンス会社の担当者様は『再発が続いているから縦管までの排水管は綺麗にしといてくれ、やれる事を全部やっといてくれ!』って言ってたんで…(笑)
グリストラップの下流側から管内カメラ調査をして行きます。
多少、油脂の塊は残ってますがブレードカッター75を突っ込んでいるんでほぼほぼ油脂の塊は除去出来てました。
ここまではかなり優秀やと思います。
ただ、ここまで来ると油脂の塊が残ってました。
フレックスシャフトK9-204
このタイミングでフレックスシャフトK9-204を使った管壁清掃をして行きます。
こんな感じでフレックスシャフトK9-204で管壁清掃をしましたが管内カメラも入って行かない箇所がありました。
そう、排水管が絞られていたんです。
フレックスシャフトK9-102での通管作業
絞られてる事が判明したんでフレックスシャフトをK9-102に変更して管内カメラをナノリールに変更しました。
ナノリールでの管内カメラ調査で縦管までの排水管で絞ってる箇所にまだ油脂の塊が残っているのが確認出来ました。
この辺りの管壁清掃はフレックスシャフトK9-102で管壁清掃しました。
何とか問題解決
電動フレキシロッダーCREにフレックスシャフトK9-102にフレックスシャフトK9-204にナノリールにM40と言う山川設備のフルキャストがここに揃いました。
これを真夜中にやってる自分を褒めてやりたいです。
水封トラップを装着して各所から水を流して通水テストをしました。
ただ、グリストラップの仕切り板が1枚足りません。
グリストラップの底を探してみるとあったんでそもそもグリストラップの定期清掃に来てる業者もたかだかしれてます。
だってこれすら気付かないんだから…(笑)
まとめ
そんな訳でいかがでしたか?
フレックスシャフトK9-102での通管作業でも縦管までの排水管に到達しなかったんで電動フレキシロッダーCREに10mmワイヤーでグリスカッター37で縦管までの排水管を通管作業し、その後はフレックスシャフトK9-102で管壁清掃をして仕上げました。
終わって帰ったのが5:30過ぎ(号泣)
起きるのが6時やったんで寝ないで次の現場に向かいました。
現場からは以上です。