大阪市都島区毛馬町より【厨房排水配管 排水しない】って依頼が舞い込んできました。
もう少し詳しく言うと【厨房排水配管【本日対応希望】キッチン洗い場右下/12/20同 再依頼写真の通り朝は大丈夫でも毎日夜になるとこうなります】って排水管から水が逆流してきてる写真を送ってこられていました。
グリストラップがパンパかちんになって流れなくなっていました(苦笑)
では、この現場がどんな感じの現場やったんか詳しく解説して行きます。
まずは状況確認から
送られてきてた写真では食洗機の排水管から逆流してきてるんですが…
到着時には収まってる状態でした。
マネージャー様の話では『詰まってる 他からは溢れない』って事だったんでとりあえず通水テストをしてみましたが水はジャンジャン流れる状態でした。
電動フレキシロッダーCREで通管作業
他からは溢れないってのを鵜吞みにして電動フレキシロッダーCREで通管作業する事にしました。
元請けの水道メンテナンス会社の担当者様に連絡をしたら『ワイヤー入れといて!』って事なんで10mmワイヤーをセットして…
排水管が50だったんでドロップヘッド大からグリスカッター37に変更しました。
グリスカッター37を通しながら通水テストをして行くんですがワイヤーの出入りで違和感を感じました。
管内カメラ調査
いつもなら管内カメラ調査で動画をシレっと撮るんですが操作を間違って静止画を撮っていました。(ダメじゃん…)
管内カメラ調査で分かった事は埋設配管が横引きになったトコから水がパンパかちんになっています。
要は排水管が詰まってる事が確認出来ました。
排水マスの確認とグリストラップ確認
お客様の車の下にある排水桝を開けてみるとパンパかちんになっています。
車が移動したタイミングでグリストラップの蓋も開けて行きました。掃除点検口を開けた瞬間に事件が起こりました。
上流側の排水が掃除点検口上部から溢れる事になります。
落ち着くまでの間は何も出来ませんから慌てて動画を撮っていました。
排水経路の確認
とりあえず自分の車を移動させてグリストラップの周りにコーンを置いてバリケードを設置します。
グリストラップの流れの向きも後から把握出来る様に写真に加工をします。
上流側の排水はここまでで落ち着いています。要は2層目に流れて行ってない状態です。
グリストラップの下流側は辛うじて流れてる状況なんですが攪拌をしたら詰まっちゃうかもしれないんで蓋は開けておきます。
ランスノズルを使ってグリストラップの攪拌
低騒音ハイパワーの高圧洗浄機を準備しました。赤いコーンを置いて誰も近寄って来ない様にしてます。
とりあえずストレートのランスノズルを使ってグリストラップの攪拌をして行きます。
掃除点検口を外して溢れるトコからランスノズルを使って一旦流れる様にする流れは動画をご覧下さい。
排水桝の洗浄清掃
グリストラップの掃除点検口からちょちょいと攪拌したら1つ上流側の排水桝も流れる様になりました。
グリストラップの1つ下流側の排水桝をランスノズルを使って洗浄清掃すると下流側の排水が流れなくなり…
グリストラップの流れを確保したんですが下流側の排水桝に油脂の塊が流れ込んだんで横向きランスノズルを使って合流桝の洗浄清掃をします。
合流桝の洗浄清掃して行くと油脂の塊がペリペリ剝がれて行くんですがその度に下流側の流れが悪くなります。
横向きランスノズルを使って下流側に流し込んだんですがその先の排水桝は流れが良くなったんで開けてません。
グリストラップの1つ上流側の排水桝もこれこの通り綺麗になりましたが店内の排水管は洗管作業をしておりません。
グリストラップの終い
グリストラップの下流側も流れが良くなったんで…
掃除点検口の蓋をして行きます。
1層目はこんな感じで攪拌してるんですが見てもあんま分からんと思います。
ロータリーさんが引き抜きに来るんかな(苦笑)
上流側の掃除点検口の蓋も閉めて行きます。
グリストラップと排水桝の蓋を閉める
排水桝とグリストラップの蓋を閉めたら作業は終了です。
ご覧の通りヤッケとウェダーを着用してボトボトになりながら返り油脂の塊を浴びていました。
作業が終わったらホース類を消毒しますが勿論ヤッケとウェダーも消毒をします。
まとめ
そんな訳でいかがでしたか?作業が終わってからマネージャー様に報告をしに行くと『実は他のトコも溢れてた』って言われました。
最初からちゃんと伝えてくれてたら電動フレキシロッダーCREで通管作業する事にならなかったかもだし管内カメラ調査する必要も無かったと思います。
業者への作業費をケチろうとした結果、まあまあの作業になって費用がかさむってパターン♪
毎度ありぃ~❕現場からは以上です。
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