大阪市中央区心斎橋筋より【水漏れ【至急】水漏れが発生してます。下の階に影響も考えられます。】って依頼が舞い込んできました。
もう少し詳しく言うと【ビルイン6F 色々な所から漏れてくる。排水詰まりによるものかは不明。水透明・臭いなし。】って感じです。
実は昨日の夜に連絡があって夜間作業をやんわりと断ったら『明日の朝一に』って事になりました。
あっちもこっちも水漏れって事なんですが慌ててる様子じゃないから大した事ないと思いますが『階下漏水の心配をしなくて大丈夫なんかなぁ~』って思いました。
では、この現場がどんな感じの現場やったんか詳しく解説して行きます。
まずは水漏れの状況確認から
現場に到着するとバックヤードの通路が水浸しになってました。
『階下漏水の心配があるのに拭き取らないんや?』って、ちょっと怖くなりました。
厨房の入り口はこんな感じで段が上がっていますから普通なら防水をしてると思うんですが。
ドリンクバーの前の水漏れ
ドリンクバーの前に行くと前に水溜りが出来てるんで扉を開けて確認すると給水管は水漏れしておらず排水管はありません。
別の扉を開けて確認して行きます。
排水管を確認するとチーズが壁に向かってたんでひょっとしたらトンボ配管になってるんかも知れません。
グリストラップの状況確認
グリストラップを確認すると水が溢れてる訳ではありません。
念の為にグリストラップのOUT側の確認もしときました。
厨房内の水漏れ箇所の確認
厨房内は長い通路の様なレイアウトで、数ヶ所の水漏れ箇所が確認出来たから覗いて行きました。
1発目の冷蔵庫の下を覗くとドレン排水ホースが抜けています。
何で抜けたんかは仮説は出来ても抜けた瞬間を見てないからとりあえず接続しときます。
次の水漏れ箇所も下を覗くとこんな感じでドレン排水ホースが抜けていました。
ここも同じくちょっと向きを変えて接続しときました。
各シンクの下を確認
次に気になったのはシンク下の水漏れです。傾斜が低いのか防臭キャップの隙間から水漏れしてるのかなんですが一旦スルーします。
別のシンク下を覗くと防臭キャップが外れていました。
これの原因は簡単なんですが誰も横に居なかったんですぐに対応しました。
これもその場で防臭キャップの付け直しで対応しました。
掃除点検口の確認
掃除点検口もあったんで確認したいと思います。
掃除点検口の確認をしようと小を開けてから大を開けようとしたんですが大の蓋は固く専用工具を使っても開きませんでした。これも一旦スルーです。
洗い場シンク前の集合桝
洗い場シンク前に排水桝の様な物があったんで確認します。
一瞬『あっ!詰まってる!』って思ったんですが外してみるとトラップになっていました。
集合桝になってるんでここがメイン管の最上流って事になります。
電動フレキシロッダーCREで通管作業
ここまで各排水管の立ち上がり周辺からの水漏れが多かったので『メイン管と枝管の合流が閉塞気味なんじゃね?』って思い電動フレキシロッダーCREで通管作業する事にしました。
とは言え、洗い場シンク前の集合桝までは距離が長いんでドロップヘッドでは作業をしません。
最初からブレードカッターに交換して通管作業をして行きます。
こんな感じでグリストラップから集合桝に向かって10mmのワイヤーを通して行きます。
メイン管にワイヤーを通しているのに土間排水口にブレードカッターが出てきます。
埋設のチーズかなぁ~って思って水で洗い流すとこんな感じでした。
土間排水口から通管作業
この辺りでだいたいの排水経路の確認は出来てたんですがいくつかある土間排水口の中でピックアップして通管作業をして行きます。
こんな感じで通水テストしながら通管作業をして行きます。
グリストラップにブレードカッターが到達して捕らえた物を見ると油脂の塊じゃなくて牛脂の塊が絡んでいました。
集合桝からの通管作業
初めての店舗だったんで慎重に通管作業をしてたんですが、いよいよ集合桝からの通管作業で一気にメイン管をやっつけます。
再度、グリストラップにブレードカッターが到達しました。管内カメラを併用した訳じゃないけどメイン管の油脂の塊はほぼほぼ除去出来てると思います。
メイン管の通管作業が終わって各枝管の通管作業をしようと思ったタイミングで責任者様が到着されました。
ここで『何で水漏れの修理に来てそんな事をやってんねん』って噛みつかれました(苦笑)
まとめ
何でこんな作業をやってるかの説明に数十分費やしてテンションはダダ下がりになりました。
開店時間前まで説明させられて枝管の通管作業まで出来ませんでした。
水道メンテナンス会社経由の案件だったんでその辺の報告もしてあります。
後は他の人が行けば良いと思います。いきなり噛みつかれて気の弱い山川設備は2度と行きたくありません(苦笑)現場からは以上です。