1階KC内グリスト配管詰まり プール状態になりオーバーフロー
大阪市都島区東野田町より【1階KC内グリスト配管詰まり プール状態になりオーバーフローし炭場排水溝から溢れ出る状態 年に1、2回起こる】って依頼が舞い込んできました。
状況がよく分からんまんま現場に入り状況を分かってない店員さんに囲まれて作業をした結果、店舗は水浸しになって一時営業が出来なくなったって話です。
では、この現場がどんな感じの現場やったんか詳しく解説して行きます。
まずは状況確認から
現場に到着すると既に営業は始まっておりお客様も1組入ってる状況でした。
スルッと厨房に入ってグリストラップを確認して行きます。
グリストラップの蓋を開けて確認すると水位は正常でした。
この時点では『水位が上がったり下がったりするギリギリ流れてる状態なんかなぁ~』って思ってました。
電動フレキシロッダーCREで通管作業
何をどうしてほしいのか説明出来る人も居なかったんでとりあえずグリストラップから電動フレキシロッダーCREで通管作業をする事にしました。
トーラーの電動フレキシロッダーCREには10mmワイヤーにブレードカッター57を装着してグリストラップのトラップを外しました。
ちなみに到着してからすぐに蛇口を3つ水を出しっ放しにしてるんですが特に水位は上がってきませんし最終桝にも水は辿り着いてる状況でした。
京橋駅周辺の車が入っていけない店舗だったんでトーラーを準備して行ったんですが、この水が流れてる状態だったら間違いなく管内カメラとフレックスシャフトの出番でした。
元請け様の指示だったんでこの装備で行ったんですがこの時点で全てベターな考えではありませんでした。
炭場で起こった悲劇
グリストラップからブレードカッター57を通して最終桝に到達するかしないかのタイミングで炭場の土間排水口が逆流をし始めました。
そう、やっと炭場がどこにあるのかを知った瞬間で依頼内容の症状もこのタイミングで知りました。
1階客席は水浸し状態になりました。
ここで電動フレキシロッダーCREを炭場に移して土間排水口の通管作業を開始しました。
土間排水口からは10mmワイヤーにドロップヘッド大で通管作業をしたんですが無事に最終桝まで到達し詰まりはすぐに解消出来ました。
問題はこれで帰ったらすぐに再発する事が予想されるんですぐにグリストラップに戻ります。
グリストラップからの再作業
再度ドロップヘッド大からブレードカッター57に変更してグリストラップからの再作業をして行きます。
再作業をして『この油脂の塊やな』ってトコを触るとやはり炭場の土間排水口から逆流が始まりました。
再度、炭場に移動して詰まりを抜きグリストラップに戻り同じ油脂の塊を逆走で崩しました。
炭場の土間排水口から逆流しないかに注意しながらブレードカッター57を最終桝に到達させました。
通水テスト
この時点で厨房からは3つの蛇口を出しっ放しにしています。
土間排水口から溢れてくる様子もありません。
本来ならばここからも通水テストを同時に行えばより安心出来るんですが敢えてやりませんでした。
って言うのもこの時点で元請け様に連絡して『再発の恐れがある』って事を伝えた時に『とりあえず様子見』って返答やったからです。
今までの業者さんもこんな感じでお茶を濁してたんやと思うんですがすぐに再発しなければ良いって考えに感じました。
グリストラップもトラップを設置して片付けてる間、水を出しっ放しにする通水テストをしてましたが自分が居てる間には再発しませんでした。
まとめ
そんな訳でいかがでしたか?
グリストラップと炭場の土間排水口は埋設配管で繋がっててそれぞれの管口径が違います。
下流側から高圧洗浄をすれば良いんですが夜中まで車は入っていけません。
またグリストラップから最終桝までの排水管も管口径が違います。
ここは管内カメラとフレックスシャフトの使い分けってパターンだと思ったんですが…
それか夜中に高圧洗浄を回すか…
現場からは以上です。
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