大阪市中央区平野町より【排水管の詰まりなのか?グリストラップへの排水管とは別の排水管】って依頼が舞い込んできました。
5月18日に行った現場で結局ウチが作業をする事に…
前回の現場調査【排水管の詰まりなのか?グリストラップへの排水管とは別の排水管】
結果的には排水管の経年劣化による崩壊で詰まりは抜けず排水設備の改修工事となります。
では、この現場がどんな感じの現場やったんか詳しく解説して行きます。
電動フレキシロッダーCREでの通管作業
前回の現場調査である程度の作業方針は立ててたんでまずは電動フレキシロッダーCREでの通管作業から初めて行きます。
この排水桝には最低でも3本の排水管があり1本は2Fからの排水管って事で残りの2本の内どちらかが下流側の排水管と言う事になります。
家主様の記憶通りなら塩ビの排水管って事なんですが自分は陶管の方を疑っていました。
ちなみにこの排水桝は崩壊しており陶管の方は半分は土砂に埋まってる状況でバキューム清掃ならもうちょい何とか出来てたかもしれませんが山川設備にはバキューム車が無いんで排水桝からの通管作業をチャレンジします。
先発のヘッドは異径グリスカッター54をチョイスしました。土砂もそうなんですが油脂の塊で閉塞されてるならまずはコレで砕いて行くって感じです。
散々『建て替えしたらよろしいねん』って言って断り続けていたんですがいざ作業となったら『コレであっさりと抜けてくれんかなぁ~』って感じです。
まずは位置的にはグリストラップの方向に走ってる排水管から通管作業をし始めました。
最初こそ油脂の塊の手応えだったんですが途中からはガラの手応えしかなく10mmワイヤーの15mは途中で腰が折れました。
ワイヤーを別の物に変更して異径グリスカッター54で再チャレンジしたんですがガラを崩せません。
『最悪死んでる(どこにも繋がれてない)とちゃう?』って思いながら念の為にクロススピアヘッドなんかも試しましたがダメでした。
次に自分が疑ってた陶管の方を通管作業し始めたんですがこちらも同じ様な状況でガラの手応えしかなく異径グリスカッター54もグリスカッター37もクロススピアヘッドも歯が立ちません。
高圧洗浄機を使った洗管作業
知らん間に家主様も到着されてて最終桝に到達してる陶管からの高圧洗浄機を使った洗管作業をリクエストされました。
そんな訳で低騒音ハイパワーの高圧洗浄機を準備しました。
最終桝の1つ上流側の排水桝から洗管作業をする準備をしてたんですが今から洗管作業をする陶管からはネズミが出たり入ったりしてました。
この現場に最初に来た時も1本ワイヤーをダメにして今回も1本ダメにしてって感じで毎回何をやっても赤字となります(苦笑)
目で見て陶管は半分ちょい土砂で埋まってるから土砂は搔き出したいが陶管を崩せないって事で最近よく使ってるホース屋本店さんから提供を受けた逆噴射ノズル後方6穴ノズル2分で洗管作業をする事にしました。
のっけから土砂を搔き出しては下水道本管に流し込むって事で洗管作業をしてたんですがいよいよ先に進まなくなりました。
管内カメラ調査
管内カメラ調査で排水管の奥がどうなってるんかをみんなで確認して満場一致で諦める事にしました。
もう、排水設備の改修工事か建て替えかの2択となりました。
まとめ
そんな訳でいかがでしたか?出来る事なら建て替えがベストなんですがそんな訳に行かないのも現状です。
次に考えられるのは1階のテナントを改修工事で排水設備の改修工事する事です。
実際に工務店さんがやってくれるかは分かりませんが一応ルートのアイデアはお伝えしました。
斫ってみて勝負になるかもしれませんが家主様はこの勝負に賭ける様です。
果たして上手く行くのか…現場からは以上です。
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