枚方市田宮本町より【タンク内のダイヤフラムが破損している】って依頼が舞い込んできました。
元請けの水道メンテナンス会社様の依頼なんですが冷静に考えたらこれが罠やと気付けるんですがこの時は『朝一の対応でダイヤフラムの交換は安いからみんな行きたがらんねやなぁ~?』って思っていました。
このダイヤフラムってキーワードで完全にTOTOのトイレやと決め付けていました。
では、この現場がどんな感じの現場やったんか詳しく解説して行きます。
まずは状況確認から
現場は賃貸マンションの1室、パッと見た感じ築年数は新しいと思いました。
綺麗なマンションだったんで『ホンマにダイヤフラムなんかしら?』って思いましたが案内されたのはトイレ(そらそうだ)
トイレの写真を撮りながら『グワッ!INAXやんけ!』って思いました。何でそう思ったかと言うとINAX(LIXIL)の専用部品は出回っておらずダイヤフラムって言われても品番間違いで注文した昔の物しか持ってなかったからです。
症状はトイレタンクの中からシューシュー音がしてたんでダイヤフラムの故障で間違いなさそうです。
トイレの品番確認
何度見直してもLIXIL(INAX)のトイレでこの時点で『品番確認だけして元請けの水道メンテナンス会社様に返そう』って思いました。
掃除が行き届いているのもありますがトイレそのものも古くないみたいで綺麗な状態です。
トイレタンクの左側に品番シールが貼ってありました。DC-4890XSUってのがこのトイレタンクの品番になります。
山川設備に直接入った依頼でも元請けの水道メンテナンス会社様の依頼でもこの時点で『部品が入り次第連絡します』って言って一旦終了するんですが今回は美しい若奥様♡
まっ、それは冗談なんですが何か愛想の良い人で信頼されてるんが伝わったんで『何とか応急処置が出来ないか?』って思ってちょっとバラす事(分解)にしました。
トイレタンクの中の確認
まずは止水栓を閉めてトイレタンクの中の水を流します。ここで水の音がしたら止水栓が閉めれてないんで止水栓を閉めてから一旦流すのは大事なんです。
次に内蓋を外して行きます。ご覧の通りトイレタンクの中も綺麗な状態です。
ここまでの作業はLIXIL(INAX)もTOTOもほぼほぼ同じ作業です。
ダイヤフラムの清掃
ここでボールタップのダイヤフラム部分を外します。ここら辺はTOTOのSH系とは全然変わってきます。
ダイヤフラムの清掃なんですが文章でお伝えするのは難しいんで機会があれば山川設備のYouTubeチャンネルで解説したいと思います。
まとめ
そんな訳でいかがでしたか?今回の現場では実際にダイヤフラムの清掃をしてシューシュー音は一旦収まりました。
ただ、一時的な応急処置なんで早急にダイヤフラムの発注をして交換をしてあげる必要があります。
TOTOのSH系でもこの方法が通用する場合がありますが大抵の場合は数日で再発したり数回の通水テストで再発したりしてるんで部材が届くまでの一時しのぎにしかなりません。
今回の現場では元請けの水道メンテナンス会社様に品番を報告して交換をするのかしないのかの判断を委ねました。
また奥様には再発の可能性が極めて高い事を説明して再発の際はすぐに管理会社様に連絡をする様にお伝えしています。現場からは以上です。