奈良県奈良市東向中町より【トイレタンク内の弁をあげるチェーンが根元から千切れており排水されない状態】って依頼が舞い込んできました。
依頼内容だけで判断するなら恐らくフロートゴム(人によってはゴムフロートって言う)の経年劣化で千切れたんやろなぁ~って思いました(苦笑)
ただ、フロートゴムの交換なんて素人さんでもDIYで簡単に修理しちゃう時代にわざわざ業者に依頼するには何かがあるって深読みしました。
さて、今回の現場ではどんな感じやったんか詳しく解説して行きます。
まずは状況確認
現場に到着してみるとちゃんと貼り紙をしてました。
パッと見て『TOTOのトイレかなぁ~』って思いましたがあるべき筈の品番のシールがありませんでした。
トイレタンクの品番の調べ方
右側の印字を確認してTOTOのトイレタンクに間違いないです。
トイレタンクのシールが剝がれてて品番が分からん時は便器の品番を確認します。
便器の品番すら分からん時は諦めますがそれが分かればインターネットを駆使すればトイレタンクの品番が導き出せます。
今回の現場トイレタンクの品番はS516Sって事が判明しました。
トイレタンクの中の状況は?
トイレタンクの品番を調べるまでもなく既に『廃盤商品なんやろなぁ~』って感じです。
実はこの時点ではまだ一切トイレを触ってません。
まずは止水栓を閉めます。もっと言うとこの止水栓が生きてるかどうかのチェックもします。
これは手洗い無しのトイレタンクでも絶対に行って下さい。
この状態でのチェックポイントは…
①トイレタンクの水量がオーバーフローしてる
②レバーの向き
③防露がカットされている
作業開始
まずは手動でトイレタンクの水を抜きます。
依頼内容に沿った修理をして行きます。
TOTOのフロートゴムも持ってますがSANEIのフロートゴムの方が先に手に触れたんでそちらを選びました。
この状態を記憶しといて下さい。レバーがショートなんでチェーンが斜めに張ってます。
一旦、通水テストをしてみると…
最初にトイレタンクの蓋を開けた時点でオーバーフローが確認してたから予想はしてましたがボールタップの水漏れが判明しました。
更にレバーの破損も発見しました。レバーの固定をしようとして気付きました。
ボールタップとレバーの交換
本部様に連絡をして状況を説明し『ついでに交換しといて!』って感じです。
これ恐らくなんですがどちらも過去に1度は交換してると思います。
根拠はまとめで解説して行きます。
ボールタップはSANEIのスリムタップに交換し、レバーもSANEIのロングに交換しました。
そうそう、チェーンに余裕が出たんが分かりますか?
通水テストと動作確認
そんな訳で再度通水テストをして動作確認をします。
問題ない事を確認して作業は終了です。
まとめ
さて、まとめで何を解説するって言ってましたっけ?
あっ!思い出した!ボールタップとレバーの交換してた根拠ね(笑)
ボールタップに関してはTOTOの代替品だからなんですが、レバーに関しては『最初に短いの付ける?』って思うからです。
恐らく防露が膨らんでボールタップの浮き球が上がらなかったかフロートゴムが上がらなくなったから防露をカットしたんやと思うんです。
その時にボールタップの交換もしたんやと思います。違うかなぁ~(苦笑)
『知らんけど(笑)』