神戸市東灘区御影中町より【厨房のグリストが詰まって排水が逆流しています】って依頼が舞い込んできました。
もう少し詳しく言うと【また、ドリンクバーの排水ポンプの水位が上がり、作動してない為排水が逆流しています】との事です。
行った事の無い店舗だったんで排水経路は把握しておらずグリスト(グリストラップの省略名称)の詰まりを抜けば解消するのかが争点でした。
では、この現場がどんな感じの現場やったんか詳しく解説して行きます。
まずは状況確認から
現場に到着するとペール缶に水が移されててとりあえずドリンクバーの排水ポンプは作動する様になったらしいです。
駐車場から店舗までの距離がそこそこ遠かったんで電動フレキシロッダーCREと10mmワイヤー20mと8mmワイヤー20mとグリスカッター37とブレードカッター57と75を持って行ってたんですが2Fの店舗でエレベーターがなかったから階段の下に置いて調査してから持って上がる物を決める作戦でした。
グリストラップの上流側にある排水桝を確認すると油脂の塊で閉塞してる状況でした。
ここからだったら排水管の径が分かりますからいきなりブレードカッターで勝負を賭ける事が出来そうです。
後はすんなりと行けるかどうか…?
電動フレキシロッダーCREで通管作業
そんな訳で電動フレキシロッダーCREで通管作業する事にしました。
2Fの店舗なんで基本的には縦管までの油脂の塊を除去すれば良いんです。
10mmワイヤーを下流側に入れて行き油脂の塊を除去しながら進ませて行きます。
この時に注意するのはブレードカッター57を入れていますから大きな塊で流し込むんで途中にも閉塞してる部分があれば完全閉塞させちゃいます。
そうならない様に割と早目に縦管までブレードカッター57を通してしまいます。
縦管までブレードカッター57が到達したら後はゆっくりとワイヤーを戻しながらブレードカッター57を暴れさせて油脂の塊を砕いて行きます。
ブレードカッター57の使い方
75の配管にブレードカッター75は引っ掛かる為に57を使うんですが暴れさせる事で排水管の上部に付着している油脂の塊を除去する事が出来ます。
問題は曲がりの部分なんですがここも簡単に言うとやはり暴れさせる事がキモとなります。
まとめ
そんな訳でいかがでしたか?縦管以降の排水管が詰まっているなら1Fの店舗も大騒ぎになって業者を呼んでる筈なんです。
そしたらビル管理の出番となるんですが稀にそこもそのタイミングで任される事になる場合があるんですが費用負担の話でモメる事がほとんどなんで基本的には受けません。
勿論、そんなモメ事に巻き込まれない様なら喜んで通管作業をするんですが(苦笑)
油脂の塊はある程度グリストラップの清掃を方法を間違えずにちゃんとやってたら防げるんで是非ともやって下さい。それでもグリストラップを詰まらせたら山川設備にお任せ下さい。
現場からは以上です。