寝屋川市葛原より【11/1に排水詰まりの除去をしてもらったんですが、洗い場前に大きな水溜まりが出来る】って依頼が舞い込んできました。
もう少し詳しく言うと【トイレの方は床の排水溝のワンを外さないと流れが悪い】との事です。
2週間で再発してるんで『外の割れてる排水桝で引っ掛かってるんかなぁ~?』って思いながら現場に向かいました。
予想とは裏腹に流れる様になってイキって残飯をガンガン流してたってオチで排水設備の改修工事になっちゃうみたいです。多分、あの人クビだな(苦笑)
では、この現場がどんな感じの現場やったんか詳しく解説して行きます。
前回の作業
【キッチン排水、従業員トイレ、更衣室の排水溝から臭い水が逆流】
まずは状況確認から
現場に到着すると洗い場シンクの前の土間排水口から水が逆流してました。
いくつかの土間排水口と掃除点検口があるんですが前回の作業は外桝からメイン管を高圧洗浄して店内排水管の中の油脂の塊を除去して流れる様になってたんですがこの土間排水口だけが溢れています。
ドレンクリーナーを準備
土間排水口の形状を調べる前に思い込みでドレンクリーナーを準備しちゃいました。
10mmのワイヤーをセットしてワイヤーを通そうとしたらトラップになってました。
ガッカリしながら8mmのワイヤーに交換してワイヤーを通そうとしますが通りません。
掃除点検口からワイヤーを通しても土間排水口には入って行かないんです。
仕方なくローポンプで引く作業すると残飯が出てくる出てくる(苦笑)
通水テストをしながら通管作業
土間排水口そのものが排水トラップになってるんですが古いんでサビで閉塞気味のトコに残飯をジャンジャン流して詰まらせた事が判明して元請けの水道メンテナンス会社に報告しました。
元請けの水道メンテナンス会社は『前回の作業が物凄く長い時間をやってて手抜きはしてないと思ってましたが店側は瑕疵っぽく言ってきてたんで…』との事です。
掃除点検口からワイヤーを通すとメイン管は前回の作業で綺麗になってるからスッカスカの状態です。
土間排水口のワイヤーを通せない数ヶ所は薬剤とローポンプ作業で行きました。
10mmのワイヤーに交換して掃除点検口から通水テストをしながら通管作業して店外の排水桝には油脂の塊は出てきません(そらそうだ!)
洗い場シンクの枝管を確認
『洗い場シンクの流れも悪いから見て下さい!』って言うから依頼内容と違うんで作業はしませんが見るだけ見ました。
この写真は凄い勉強になるから見といて下さい。
排水管の中に油脂の塊が付着し始めているんですが気付く事はありますか?
そう、油脂の塊は排水管の上から付着して行きます。
水やお湯は下を流れますよね?水と油の関係上油は水に浮きながら流れて行きます。
お湯を流すと湯気が出ますよね?湯気って上に上がるでしょ?だから油脂の塊は上に付着して行くんです。
ここにパイプクリーナーを入れても油脂の塊には当たらずそよそよ下を流れるから無意味なんです。
また、ドレンクリーナーで通管作業するのにワイヤーを通すでしょ?実はワイヤーを通すだけだとワイヤーは重いんで排水管の下をコチョコチョしてるだけなんです。
だからドロップヘッドを暴れさせたりブレードカッターやグリスカッターが必要なんです。
排水の流れが悪いと感じた時には実は排水管の中はほぼほぼ詰まっています。
これを全て完璧に除去するには管内カメラで油脂の塊を確認してピンポイントで高圧洗浄を当てない限り取れないんです。
トイレの土間排水口は
熱くなってきたんでトイレの方を解説して行きます。
ワントラップと言われる物なんですが本来ならば目皿とワンがネジでくっついています。
掃除当番の仕業か何か知りませんがネジを流しちゃったか無くしたか捨てたかしたんやと思います。
事実ワンを外したら水はジャンジャン流れます。
本来目皿にくっついていますから排水管と隙間がありそこを水が通るし水封する仕組みになっています。
よってネジで固定したら終いなんですが合うネジを持ってないんで説明だけしてトイレの方も終了です。
まとめ
そんな訳でいかがでしたか?お店が古いと設備も古いんであちこち傷んできます。
今回の現場では厨房内の土間排水口を何ヶ所かやり直す工事になるみたいです。
藪をつついて蛇を出す感じですかね(苦笑)『予算が、予算が』って言ってはりましたが恐らく強制工事になるから予算はぶっ飛ぶと思います。(山川設備が工事しないんで見積りは知りません)ぶっ飛んでクビになれば良いのに…(笑)
現場からは以上です。