大阪府門真市一番町より【厨房排水配管 イン側横排水の詰まり】って依頼が舞い込んできました。
もう少し詳しく言うと【他業者さんが対応しましたが、復旧出来ませんでした】って事です。
更に【イン側シンク下側埋設排水管の詰まりでピロティタイプの店で油脂詰まりがひどく手に負えないため高圧洗浄の手配をお願いします】との事です。
今年の5月9日にグリストラップまでの高圧洗浄はやってる店舗なんで『2階も高圧洗浄せなアカンかなぁ~』って思いながら現場に急行しました。
ちなみに4:15に一方的にメールが来てたのに気付いたんは6:00頃でした(苦笑)
結局、到着したのは7:53だったんですが、この現場がどんな感じやったんか詳しく解説して行きます。
メールに添付されてた写真はこちら!厨房シンクの排水が詰まってる写真1枚のみで何の作業をやったんかは全く知らされてません(苦笑)
まずは状況確認から
前回はこのグリストラップの汚泥引き抜きが出来ておらずって状況やって『その後、グリストラップの汚泥引き抜きはやったんかいな?』って感じで店内に入る前にチェックしました。
これはグリストラップから1発目の排水マスなんですが、前回の作業でピカピカにしたのに既にこれだけの汚れがありました。
この下流側の排水管が逆勾配の為、排水管はこんな感じに詰まっています。
正直、店舗改装するしかないんでしょうが、どこまで引っ張るか…
厨房のチェック
土間排水口がいくつもあり、掃除点検口もいくつかあったんで『高圧洗浄するなら2人掛かりでやらなアカンなぁ~今日は1人やからドレンクリーナーの出番かなぁ~』って思いました。
店員さんの話では他業者さんはシンクからワイヤーを突っ込んで排水蛇腹ホースに傷も付けたらしく排水管と蛇腹ホースの両方から水漏れするそうです。
簡単に高圧洗浄って言ってくるけど営業中は逆流して溢れてくるんで出来ません。
ドレンクリーナーで通管作業
他の排水管や土間排水口からは逆流して溢れてこないとの事なんで、この排水管からドレンクリーナーを使ってワイヤーを通して行きます。
既に油脂の塊が排水管を逆流して溢れてきた跡があるんで10mmのワイヤーを通して勝負を賭けました。
通水テスト用のカスタマイズ
スパウトにリースの泡沫キャップがあるんでそのまんまではホースが繋げません(苦笑)
泡沫キャップを外してホースを繋げれる様にカスタマイズします。
混合水栓をカスタマイズすればホースを繋ぐ事が出来ます。
フレキ管や止水バルブから水を取るよりリスクは極端に下がります(笑)
通水テストをしながら通管作業
抜けた!ってタイミングで通水テストをしながら通管作業に切り替えます。
すぐ側にある掃除点検口を開けてチェックして行きます。
横着せずに開けれる掃除点検口を開けて土間排水口もトラップを除ければ大体の排水経路が分かってきます。
詰まりの原因が判明
他の排水管からは水が逆流しない理由も判明しました。
掃除点検口が油脂の塊でパンパかちんになってます。
掃除点検口から手を突っ込んで油脂の塊を掻き出して、こちらも通水テストをしながら通管作業をして行きます。
10mmのワイヤーを通して通水テストをしながら通管作業するんですが水が逆流してくるんで逆勾配か油脂の塊が残ってると考え作業をしてます。
ワイヤーを除けて通水テストのみを試してみると水が揺れてるんで油脂の塊が残ってると判断しました。
油脂の塊が大量に残ってそうだったんで薬剤を使用しました。
掃除点検口は綺麗になったんですが薬剤を使用して暫く置いてからドレンクリーナーで通管作業しながら通水テストをしています。
排水管からも通水テストをして掃除点検口をチェックして行きます。
全ての油脂の塊が取れた訳ではありませんがまあまあ排水管は綺麗になりました。
排水蛇腹ホースの交換
古い排水蛇腹ホースの解体撤去をして新しい排水蛇腹ホースを作ります。
恐らく元々は排水レバーが付いてる直管タイプやったんやと思います。
防臭キャップを付けるいつものパターンとはちょっと違います。
まとめ
そんな訳でいかがでしたか?
今回の作業で排水経路は分かったんで次回、同じ場所で排水つまりを起こしたら高圧洗浄をしたいと思います。
前もってやるなら2人掛かり、緊急なら店員さんに手伝ってもらって1人でやります。