大阪府大阪市淀川区西中島より【客席の手洗い場が詰まってる】って依頼が舞い込んできました。
新大阪駅構内の店舗の話なんですが手ぶらで状況を見に行くのか?無駄になるかも知れないが、ある程度の装備を持って行くのか悩みどころなんです。
って、言うのも駐車場までが遠くていちいち車に戻って…なんてな事をやってたら修理する時間がかなり要します。
これが厨房内の手洗いやら洗い場シンクならそんなにも時間は気にしないんですが、何てったって今回の現場は客席の手洗い場なんできっとギャラリーも多いと思いました。
そんな訳で今回の現場はどんな感じやったんか詳しく解説して行きます。
まずはフル装備で…
手洗い場の詰まりって事だったんで駐車場で台車にドレンクリーナー(8mmのワイヤーを装着)とバケツに10mmのワイヤーと25の排水トラップの接続部分のパッキン2種類と延長コードとホースを繋ぐ部分の金具2種類と懐中電灯等々入れて店舗にコロコロと向かいました。
現場に到着すると手洗い場が溢れていて水がポタポタ漏れてます。
バケツで受けてたんですがこれどういう事か分かりますか?
ここの水栓が漏れてるんならポタポタ漏れんのも仕方が無いですが水栓からは水漏れしてないのに溢れるって意味が分かりますか?
これは排水管のつまりで別の場所で使ってる水が逆流して溢れてるって状態なんです。
空のバケツを用意してもらってバケツを交換して一旦溜まってた水を厨房で捨て、排水トラップを解体しました。
はいっ!キセル管に注目!水がボタボタ出てくるんで厨房内で水を使うのを控えてもらい作業に掛かります。
ドレンクリーナーで通管作業
ある程度、水が抜けきったタイミングでキセル管を外してドレンクリーナーで通管作業をして行きます。
使うワイヤーは8mmのワイヤーをチョイスしました。
水が多少なりとも逆流して溢れてくるのを拭き掃除しながらの通管作業です。
正直言って今日ほどアシュラマンになりたいって日はありませんでした(苦笑)
この排水マスまで通すのに何分掛かったか時間を計ってなかったから分かりませんがまあまあ手間取った様な気がします。
何度も8mmのワイヤーが負ける場面があったんで『洗い場シンクと埋設で結んでんかなぁ~』って思いながら通管作業してました。
通水テストをして行くと…
ワイヤーが排水マスに到達したタイミングで通水テストをして行きます。
水は洗い場シンクの混合水栓のスパウトをカスタマイズしてホースを引っ張りました。
ワイヤーを戻しながらの通水テストをしています。
ホンマは排水マス側に出てくる水を見ながらやりたかったんですがこっち側の作業を見といてもらう訳にも行かないんで客席と厨房を行ったり来たりしました。
ワイヤーが戻ってきたタイミングで全開の通水テストをして行きます。
逆流して溢れる事はなくなりました(笑)
排水トラップU管の交換
排水トラップを元に戻して通水テストをして行くと今度はU管からの水漏れを発見しました。
排水トラップそのものもヘタっていたのか、解体した時か元に戻した時に亀裂が入ったみたいです。
んな訳でU管セットを交換しました。
このU管を車に取りに行かなければ1発で終わっていたのに(苦笑)
いよいよ終盤です
排水トラップを元に戻して再度通水テストをして行きます。
そのタイミングで止水バルブを調整して水量を調整しました。
物凄いタイトな角度で排水トラップが組み付けられています。
多分、写真で見ても分からないと思いますがこの角度を見付けられなければ平パッキンをゴムに交換するトコでした。
後は周りの拭き掃除をして片付けたら作業は終了です。
まとめ
そんな訳でいかがでしたか?
多分、作業時間は1時間ちょっと掛かったと思うんですがハイプレッシャーの中で救いはバイトの若い人が(名前は伏せます)山川設備の作業スペースを確保しながら次々と入ってくるお客様の誘導をしてくれた事です。
右耳だけ彼女とお客様のやりとりを聞きながら作業してたんですがホンマ救われました。
いやぁ~1人で作業すんのはキツい現場でした(苦笑)