枚方市新町より【厨房 グリストラップ詰り】って依頼が舞い込んできました。
連絡が入った時間が19:25だったんで『行くのは良いけど厨房内で作業する事になるけど大丈夫ですか?』って聞いたんですが『出来れば大至急お願いします!』って事だったんで現場に急行する事にしました。
今回の現場、詰まりを抜く作業でとんでもない事実が2つも判明します。
では、この現場がどんな感じの現場やったんか詳しく解説して行きます。
まずは状況確認から
現場に到着して店長さんの話を聞くとグリストラップは一旦溢れて現在は小康状態を保ってるとの事です。
グリストラップの蓋を開けてみるとパンパかちんになっていて詰まってる状況が確認出来ます。
グリストラップの下流側にインバート排水桝がありました。
汚水との合流桝なんですが水が溜まってる状態なんで詰まっているのか?逆勾配なんか?って感じです。
外の排水桝を確認
早速店外にある排水桝を確認しに行きました。お店を出てすぐにあるマンホールの蓋を開けたらハズレで反対側に回るとインバート排水桝は発見出来ました。
蓋を開けるとドロップ桝でここから下流側は詰まってなかったんでこの排水桝に流れ込む排水管と店内にある合流桝との間が詰まっているのか逆勾配なんかって感じです。
この時点でお客様の入場をSTOPして店内に残るお客様が全て出たら作業を開始出来る様に準備をします。
電動フレキシロッダーFREで通管作業
道具一式を台車に載せて戻ってくると残り1人だったんで作業の準備を始めます。
厨房の入口付近が狭かったんで電動フレキシロッダーFREを持ち込み厨房内でワイヤーをセットしました。
ワイヤーは10mmワイヤーをチョイスして最初からブレードカッター75を装着します。
この時点で詰まっているのは完全に油脂の塊って決め付けています。
まずは店内の排水桝から下流側の排水管を通管作業しました。油脂の塊の手応えを感じながらワイヤーを進めてスッカスカになった時点で店外にある排水桝を確認しに行くとワイヤーにペーパータオルが絡んでいました(苦笑)
ちなみにワイヤーはドロップ桝を落ちて最終桝に向かっていました(行き過ぎ)
多少流れは良くなりましたが下流側の流れは良くありません。このままブレードカッター75で上流側のグリストラップまでを通管作業します。
グリストラップからの通管作業
グリストラップの水位が下がったんで次はグリストラップからの通管作業に切り替えます。
グリストラップからの通管作業にはブレードカッター57に切り替えます。底を掻き混ぜてから排水管を通管作業します。
ここからの通管作業は下流側の排水桝までとなります。
こちらは厨房内にある蛇口から水を出しっ放しにして通水テストをしながら通管作業してたんですが流れが緩やかです。
再度合流桝より通管作業
グリストラップからの通管作業でこの合流桝までの排水管は通管作業は終わって再度ブレードカッター75に変更してしつこく合流桝から下流側を通管作業します。
この間も厨房内の蛇口は水を出しっ放しにしています。
何度往復させても水が溜まる状態やったんで『管内カメラで確認した方が良いかなぁ~』って思ったトコである事に気付きました。
ずっと通水テストをしながら通管作業してたんでいい加減合流桝の水も綺麗になり底が見えたんですがひび割れがあったんで管内カメラで確認するのは止めました。
まとめ
そんな訳でいかがでしたか?最後に最終桝と店外排水桝の位置関係の写真を撮って作業は終了です。
合流桝にひび割れがあったんで恐らく排水設備の改修工事になると思います。
ウチはこの規模の排水設備の改修工事をしないんで敢えて管内カメラでの確認はせんときました。
店外にある排水桝はドロップ桝なんで勾配はどないでも出来そうですがはてさて誰がやるんやろ?現場からは以上です。