東大阪市若江西新町より【3点ユニット排水の流れが悪い トイレを流すと流れない時がある】って依頼が舞い込んできました。
いつものパイセンからの依頼で数日前に連絡があり今日現場に行ってきました。
建築物としてはなかなか古く設備の老朽化も考えられるから何をするにしても慎重に対応しなくちゃいけません。
幸いトイレタンクのレバー調整で済みました。
では、この現場がどんな感じの現場やったんか詳しく解説して行きます。
まずは状況確認から
現場に到着して入居者様に状況を尋ねると若い男性だったんですが『あぁ~なるほどなるほど…』って分かりやすい状況説明をして下さいました。
自分は消去法でどんな可能性があるかを絞る為に状況を聞いてるんで今回の入居者様の情報は大変助かります。
たまに『とりあえず見て下さい』しか言えない人も居て一から十まで確認しなきゃいけない場合があるんですがぶっちゃけ時間の無駄ですし、そんな人に限って時間や予算にうるさいんです。
トイレの品番確認
トイレタンクの品番は確認出来ませんでしたが便器の品番は確認出来ました。
JanisのC710って言う便器でローポンプ作業で詰まり抜きが出来るタイプです。
一応トイレの詰まりって聞いてたんでローポンプを持ち込んでいたのでまずは一安心って感じです。
トイレットペーパーを流す通水テスト
状況的には『トイレを流したら流れない時があるけど土間排水口からの逆流はない』との事なんで『排水管の詰まりの可能性はないかな』って思いました。
問題は便器に何か固形物が落ちてるパターンなのかどうかなんですがそれはトイレットペーパーを流す通水テストすれば分かります。
まずは水だけを流してみたんですがレバー操作をした時に違和感を感じました。
そっ、手応え的にはフロートゴムの上に節水の重しを載せてる様な感じの手応え。
レバー操作し続けて水を流すと普通に流れました。次にトイレットペーパーを流す通水テストをしたんですがポンッって感じにレバー操作するとトイレットペーパーが残る状態です。
浴槽に水を溜める
ここで浴槽に栓をして水を溜めて行きます。ある程度溜まったら栓を抜いて同時にトイレを流す通水テストをします。
この時に蛇口の水は手洗い器の方で出しっ放しにする訳です。
これを【3点ユニットの三所攻め】って自分は言ってるんですが他の人も言ってるかは知りません。
これで浴室の土間排水口が逆流したら排水管の詰まりって確定出来ますしジャンジャン流れるならトイレの問題と判断が出来ます。
便チョロはあるのか?
トイレを流したら便器にチョロチョロ水漏れがしてるのかを必ず確認しています。
ここがいつまでもチョロチョロ水漏れしてる様だとフロートゴムの劣化やボールタップの故障が考えられます。
毎回流す度に見る癖が付いてたらわざわざその為に流す手間が省けます。
フロートゴムの劣化で水が抜けてての水量不足ならフロートゴムを交換すれば良いんです。
トイレタンクの調整
特に便チョロも無く毎回レバー操作で違和感を感じるんでトイレタンクの中を確認してみました。
上の写真で気付けた人はセンスがあると思いますがトイレタンクの右下部分にチェーンの切れ端があったんで『ボールタップの交換もしてるしチェーンも誰かが触ってるな』気付きました。
ただ、予想してた節水の為の重しはありませんでした。チェーンを確認すると弛みが多い様な気がしたんで玉をいくつかズラして付け替えました。
まとめ
そんな訳でいかがでしたか?今回の症状はチェーンの弛みが多くてフロートゴムがちゃんと浮き上がらず流れる水量が少なかった為に起こったと考えられます。
これが山川設備に直接連絡が来てるお客様だったら何の迷いも無くフロートゴムを交換してました。
理由は簡単でフロートゴムなんて1000円までの物なんで工賃は変わらないんだから替えといたえといた方が安心だからです。
これを1円でも安くとか安く済ますのが正義と思ってる人には調整で済ませます。
目の前の金額は今回の様な調整で済ますのが安く感じるでしょうが自分はそれを不親切と思っています。
提案と押し売りの違いが分からない人はこれが親切やと勘違いされます。
現場からは以上です。
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