吹田市千里丘上より【トイレ排水/【本日対応希望】客室男性用トイレの大便器:詰まり】って依頼が舞い込んできました。
もう少し詳しく言うと【昨日(7/24)の夕方、詰まってラバーカップなどで対応したが、今日(7/25)また詰まってしまった。】との事です。
依頼内容だと1日明けてスッポン(ラバーカップ)で抜けないんだから苦労するかと思われたんですが…
では、この現場がどんな感じの現場やったんか詳しく解説して行きます。
まずは状況確認から
現場に到着するとトイレのドアに貼り紙がしてありました。ただ、ドアの鍵は閉められておらず入ろうと思えば入れるんでドアの鍵は閉めといた方が良いです。
貼り紙してあった場合でも入って便座を触ってノロウイルスをまき散らして結局困るのは店舗側なんですから。
トイレの床は溢れさせたのか水浸しになっていました。この様な場合は詰まりは兎も角床の掃除はしといた方が良いです。
詰まり抜きの業者が来てからまとめて掃除をするなら男子トイレ全体を閉鎖する必要があります。でないと靴に付いた汚物を客席にまで運んでいる様なもんですから(苦笑)
便器の状況を確認
便座の蓋を開けてみると『詰まってたんだろな』って感じに汚れてたんですが水は引いてる状況でした。
とりあえず男子トイレなんで生理用品や尿取りパッドの線は薄いと考えました。
試しに水を流してみるとみるみるうちに水位が上がって溢れそうになってきます。
レバー操作でフロートゴムをちょっとだけ隙間を開けて流そうとしたんですがフロートゴムの劣化があったのか浮き上がっちゃいました。
トイレの品番
先にトイレの品番確認をして行きます。先にこの写真を撮っておく事で後から助かる事が多いんです。
トイレタンクに貼ってある品番のシールを確認するとTOTO S710B®でした。
便器の品番はTOTO C710RSなんですが便器を固定するネジ類もサビてますから『頼むからローポンプ作業で抜けてくれ!外すんは嫌や!』って思いました。
ちなみに溢れさせた便器は一旦外して裏側も洗い次亜塩素で消毒するのが本来の掃除です。
これは床に嘔吐された時でも同じです。トイレって滅茶苦茶ばい菌だらけなんです。
ローポンプ作業で通管作業
完全に溢れそうになってますがこんな場合でもローポンプ作業をします。
こんな状態でスッポン(ラバーカップ)や素人がローポンプ作業するなら柄杓で少しバケツに掬う方が良いと思います。
そんな訳でトイレの詰まりそのものはローポンプ作業で一撃で抜けました。
作業は一瞬ですがここからの片付けに時間が掛るんです。
トイレットペーパーを流す通水テスト
まずは水だけを1回流してみて問題が無ければトイレットペーパーを流す通水テストをします。
この時トイレットペーパーを連続で流すんではなく水とトイレットペーパーを交互に流すんがキモです。
持って行ったローポンプやバケツ、工具を清掃消毒してる間にこの通水テストを繰り返すんですがぶっちゃけここが1番時間が掛かります(苦笑)
問題が無ければ作業は終了です。
まとめ
そんな訳でどないでしたか?1日明けてもスッポン(ラバーカップ)で抜けなかったって話ですが実際は昨日も今日もスッポンはしてなかった様です。
昨日の店員さんは今日の、今日の店員さんは昨日の悪口を言ってますがワテからしたらどっちもどっちです(笑)
トイレを溢れさせちゃったら本来は便器を外して裏側まで掃除をしといた方が良いんですが依頼内容が詰まり抜きやったんと予算の関係で外していません。
そう考えたら『トイレってタイル張りで土間排水口がある方が良いんかなぁ~』って思いました。だって掃除に水が使えますもんね(苦笑)現場からは以上です。