和泉市納花町より【11/25に修理して頂いたが男女トイレと身障者用トイレ3箇所が詰まっている】って依頼が舞い込んできました。
実際は昨日の夜遅くに連絡があり【他業者さんに行かせた現場から再発の連絡が来て電話したんやけど連絡付かないから山川さん朝一で行ってくれませんか?】との事です。
依頼内容から考えたらトイレの詰まりってよりは汚水管の詰まりだと思います。
他業者さんも高圧洗浄で作業をしたんやと思いますが…
作業内容の報告もまだらしく【何の作業をしたんか把握してない】って事だったんですが幸いにも予約が無かったんで(へぇ~浮気してたんだ)なんて思いながらも困ってるんはお客様なんで早起きして行ってきました。
では、この現場がどんな感じの現場やったんか詳しく解説して行きます。
まずは状況確認から
現場に到着して『とりあえず開けれる蓋は開けて行こう!』と最初に触ったのがたまたま浄化槽の蓋でした。
まっ、蓋の大きさからしてジャンボグリストラップか浄化槽のどちらかとは思って開けてるんですが(苦笑)
なんせこの時点で到着が早かったからかしてお店には誰も来てませんからトイレの位置が分からず排水桝を開けて行きます。
浄化槽の上流側の排水桝が詰まってるんですが、どう見ても油脂の塊やと思って『浄化槽じゃなくてグリストラップなんか?』って見直したくらいです。
店舗の裏側に『恐らくグリストラップやろ?』って鉄板を発見して、その手前にある排水桝を開けたらやはり詰まってます。
鉄板を開けてグリストラップなのを確認すると仕切り板が見えない状態の詰まりでした。
後からドロップ桝やったんが分かりましたがこの時点では『ここも詰まってんなぁ~汚水管かな?』って思っています。
高圧洗浄機の準備
高圧洗浄機を使うには条件が揃ってたんで低騒音ハイパワーの高圧洗浄機を準備して行きます。
浄化槽に辿り着く排水管は確認出来なかったんで排水桝から高圧洗浄する作戦です。
高圧洗浄機で洗管作業
排水桝から浄化槽に向かって高圧洗浄して行くと2つ目の手応えを越えた瞬間に抜けました。
慌てて浄化槽まで行って排水管はどこかを確認します。
水が引いて行くのを待って排水桝の確認をしました。予想通り浄化槽(下手)から見て右のLでした。
これがYやったりすると作業が増えるんですが(苦笑)
洗管ホースとノズル
このLを起点に排水桝を洗浄清掃してから高圧洗浄して行ったんですが先発は3分のホースでASADAの3/8”逆噴射ノズルT型(まだトイレ 排水 下水 詰まり除去道具一式で紹介してないヤツ)で油脂の塊は2分のホースに2穴式HRノズル改で排水管の中を洗浄清掃して行きます。
グリストラップ側を洗浄清掃し終わった後に気付いたんですがこの排水桝は水が溜まります。
逆勾配なんか油脂の塊なんかの判別する為、再度浄化槽側にも同じ作業を繰り返します。
浄化槽より高圧洗浄
店員さんも到着してたんで意を決して浄化槽の中に入り洗管ホースを排水管の中に入れて高圧洗浄しました。
最悪の場合足を踏み外して溺れても店員さんが気付いてくれると信じてました(笑)
浄化槽側ギリギリより排水桝に向かって高圧洗浄して行きます。
ドロップ桝から汚水管の高圧洗浄
あっ、仕切り板が見えなかったグリストラップも水が引いて仕切り板が見えてます。
この店舗はグリストラップにブクブクを付けてるんですがここだけの話こんな装置を設置してもグリストラップの定期清掃は必要です。
要はお金の無駄(笑)自分達でマメに掃除をすればタダですから…
現に今回の排水詰まりの原因も油脂の塊が付着して排水管の中を閉塞させてただけですから!
ドロップ桝から汚水管の高圧洗浄もしときました。
排水経路の確認
グリストラップから汚水管との合流桝を経由してこの排水桝に流れてきて…
Lの排水桝を通って浄化槽に流れ込みます。
これだけの油脂の塊が出てきました(苦笑)
浄化槽の油脂の塊が邪魔してるんか逆勾配なんかLの排水桝には水が溜まってしまいます。
まとめ
そんな訳でいかがでしたか?浄化槽側からの高圧洗浄をストップさせた瞬間にこの排水桝を確認すると逆流してました。
油脂の塊を次の層に移動させて逆勾配なんかどうかの判別を提案したんですが元請けの水道メンテナンス会社は不要と判定しました。
浄化槽の汚泥引き抜きまで様子見するとの事です。
ここである疑問が湧きました。
『25日に来た業者さんは何をしたん?』
油脂の塊は割と頑固やったんで絶対に1日で固まった量じゃなかったし…
現場からは以上です。