奈良市朱雀より【トイレの流れが悪くなり外を見に行ったら排水マスから水が溢れかえっている】って依頼が舞い込んできました。
トイレの流れがおかしいと感じたら慌ててしまいますが大事なのは詰まってるのは便器か?排水管か?排水マスか?って感じです。
便器ならスッポン(ラバーカップ)等で解消出来る事もありますが、それも慌ててやるんでは無く、まずは排水マスを確認するのも1つの手です。
今回の依頼の様に排水マスが溢れてる状況では便器にスッポンなんかをしてもほとんど解消する事はありません。
特に戸建住宅の場合は排水マスや排水管での詰まりの場合は高圧洗浄機を使った洗管作業になるパターンがほとんどです。
そう言うと『高圧洗浄を安くしてくれる業者さんを探せば良いのか?』って安易に思われがちですがそうでもない事態の場合もあります。
排水マスや排水管で汚物が詰まるにはそれなりの理由がありそうです。
例えば木の根っ子が入ったり、尿石が原因だったり…一旦は高圧洗浄で詰まりは解消出来ても根本の原因を解消してなければ必ず遅かれ早かれ再発します。
ある程度の高圧洗浄機や特殊ホースにノズルが必要になる場合もあるんで作業金額も大事ですが充実した装備を持ってる業者さんかどうなんかも大事なんです。
前置きが長くなりましたが、この現場がどんな感じの現場やったんか詳しく解説して行きます。
参考記事
【女子トイレ 詰まりです TOTO SH230BA の流し方】
【トイレの水を流すと下水のマンホール(桝)が溢れてる】(本館サイト)
まずは状況確認から
現場に到着すると早速溢れてる排水マスに案内してもらいます。
この排水桝は先程の排水マスより水が澄んでる様な気がします。1つトラップもありますが何の配管はこの時点では分かりません。
こんな感じで開けれる排水マスは全て開けて行きます。
とりあえず3つの排水マスの蓋を開けてみましたがお客様は排水経路を全く把握されてないんで何処に流れて行ってて何処で詰まっているのか調査を続けます。
排水経路の確認
隣の家を参考にしながら最終桝を探したんですが見付からず、結局勝手口ドアの下って言う分かりにくい場所で最終桝を発見する事が出来ました。
最終桝も根っ子がドッサリ入ってました。
先程の3つの排水マスと最終桝を結んだ位置を掘ると土に埋まった排水マスも発見出来ました。
他にも排水マスがあるかも知れませんがとりあえず全ての排水管が詰まってる事は確認出来ました。
高圧洗浄機を使った洗管作業
家がデカく距離も長いんで低騒音ハイパワーの高圧洗浄機を準備して洗管作業する事にしました。
ここからの作業は困難を極めました(苦笑)
高圧洗浄してある程度汚れを落としてから最終桝の根っ子を除去しました。
もう木の根っ子って言うよりは枝って感じです。
この木の根っ子を除去してドバって流れりゃ楽なんですがそんなうまい話はありませんでした。
最終桝から3分の洗管ホースを突っ込むも何かに当たって先に進まず、1分の洗管ホースに切り替えて少し先に進むも途中で止まり、埋もれてた排水マス側から最終桝に向かって洗管作業してとりあえず流れる様になりました。
排水マスの洗浄清掃
向こう側から浴室と洗面の排水管が別々に入って来て右の排水管に流れ込んで行きます。
右の排水管には水封の為のエルボがありますが一旦外してる状態です。
この排水桝が最上流になるんで1つづつ下流側に下って行きます。
左側が先程の雑排水で正面が汚水管で合流桝となっています。
この排水桝を洗浄清掃してるタイミングでお客様に1階と2階のトイレを流してもらって排水経路を確定させました。
こんな感じで各排水桝を洗浄清掃しながら下流側に下って洗管作業を仕上げて行きました。
まとめ
そんな訳でいかがでしたか?埋まってたLの排水桝と最終桝の間の排水管の流れが相当悪かったんですが何とか流れる様にまで解消させれました。
ひょっとしたら隠れ排水マスがあるんかも知れませんが見付けられませんでした。
日が暮れてしまったから管内カメラでの確認は断念しましたが再発したらカメラで確認したいと思います。
建て替えも考えてはったんで『それが一番!』って賛成しました。現場からは以上です。