橿原市曲川町より【各種水栓 シンク【早目対応希望】お湯側の蛇口がひねって止まらない為修理お願いします】って依頼が舞い込んできました。
もう少し詳しく言うと【洗い場シンクの水栓。左側のお湯の蛇口。レバーを左右に操作して止めたり出したりするが、止める方に操作しても水が止まらない状態。現在、元栓を閉めている。】との事です。
では、この現場がどんな感じの現場やったんか詳しく解説して行きます。
まずは水漏れの状況確認から
【到着時の状況 混合水栓の水漏れ】
現場に到着すると既に自分達で何とかしようとお湯側のハンドルレバーは外されていました。
蛇腹の吐水口からはまあまあの水漏れが起こっていました。
【洗い場シンクの下の状況】
洗い場シンクの下を確認するとそれぞれに止水バルブがあったんですがフレキ管からも水漏れしてるのかシンクの裏はボタボタ漏れていました。
ハンドル周辺を分解
【スピンドルとコマパッキンの確認】
とりあえずスピンドルとコマパッキンを分解してみて新しいスピンドルとコマパッキンに交換してみて水が止まるのか確認してみます。
【本体のネジもアウト判定】
スピンドルのネジは完全にアウト判定だったんですが新しいスピンドルに交換しても水漏れは止まらなかったんで本体そのものもアウト判定です。
混合水栓の解体撤去
【本体を解体撤去】
まずは本体の解体撤去をして行きます。営業時間なら通常は偏心管は交換せずに本体のみを交換する場合もあるんですがシンクの裏も水漏れしてますからまあまあ大掛かりな作業となります。
【偏心管も解体撤去】
偏心管に直接フレキ管を接続してる施工をしてたんでフレキ管を解体撤去して偏心管を解体撤去して行きます。
後の事を考えてない内装工事の業者さんがよくやる施工です。
取り出し金具にフレキ管施工
【取り出し金具の施工】
今回の作業では営業時間と言う事もあって誰も見てませんから左右の取り出し金具を違う物で施工しました。
どちらかと言えば後々の事まで考えるなら右側の取り出し金具をお勧めします。
【フレキ管を加工】
今回は厨房内でフレキ管の加工もしました。フレキ管の加工にはセットハンマー、ツバ出し器、パイプカッターを使います。
混合水栓の取り付け
【混合水栓の取り付け】
新しいツーハンドルの混合水栓を取り付けて蛇腹スパウトは移植しました。
シングルレバーの混合水栓に交換しても良かったんですが上吐水だったんで高さの問題からこの混合水栓にしました。
【取り出し金具はＬ】
混合水栓を取り付けたらフレキ管を接続して行きます。取り出し金具がＬになってるのでこの取り出し金具はホンマお勧めします。
フレキ管の接続
【フレキ管を接続】
止水バルブにフレキ管を接続したら開栓して水漏れ確認をします。
シンクの裏側からボタボタ漏れてたのは止まったんですが水の隣のフレキ管からの水漏れを発見しました。
【フレキ管が微妙に水漏れ】
センターのシャワー水栓に繋がる水のフレキ管からジワッと水漏れしてるのを発見出来ました。
【フレキ管の交換】
せっかくフレキ管を施工する道具を持ち込んでいたんでフレキパッキンを交換するのもフレキ管を交換するのもちょっと手間が増えるだけなんで交換しときました。
まとめ
そんな訳でいかがでしたか？厨房内の混合水栓も単水栓も壁付であろうが立水栓であろうが取り出し金具を取り付けシンク下まで管を伸ばすと後のメンテナンスが楽になります。
今回は取り付け位置の裏側にスペースがあったんで取り出し金具にフレキ管って施工をしましたがそれさえも邪道と考えます。
パッキンは必ず経年劣化で水漏れを起こしますから直管で施工すれば良いかと言うとシンクの脱着作業が出来なくなるからそれも不正解です。現場からは以上です。