大阪市浪速区より【キッチンにある浄水器の蛇口をひねっても水が出にくい】って依頼が舞い込んできました。
もう少し詳しく言うと【蛇口をかなりひねると水は出るがガタガタと音がする】との事です。
この依頼内容で『ウオーターハンマー現象か…んで、水の出が悪いって事は…』なんて思いながら現場に急行します。
消去法で行くと蛇口か浄水器かって感じです。
では、この現場がどんな感じの現場やったんか詳しく解説して行きます。
まずは状況確認から
現場に到着するとこの蛇口に案内され『よろしくお願いいたします』と託されました。
到着したのは12:09、ランチのピーク真っ只中です。普通なら14:00~16:00のアイドルタイムに呼ばれるんでしょうがこの時間って事は絶対に何とかしてほしいパターンです。
蛇口をひねってみるとガタガタってよりはガガガーって感じの音がしてました。
これはウオーターハンマー現象で今までのパターンだといくつか解消方法があるんで1つづつ試して行きます。
シンク下の状況を確認するとビルトイン浄水器がありました。この蛇口は浄水器を経由した水が出てくる蛇口との事でした。
考えられるのは蛇口のコマパッキンの経年劣化でパッキンが蓋をしてる状況、もしくは浄水器のカートリッジの目詰まりかなぁ~って思いました。
浄水器の側にある止水バルブを閉めてみたんですがこれじゃないのか水は止まりませんでした。
辺りをキョロキョロ見渡して全体止水が出来るバルブを探しました。すぐにそれは見付かったんで2つの事を試そうと思いました。
ハンドル部分の分解
まずは全体止水をしてレバーハンドルを分解して行きます。これはスピンドルとコマパッキンの状況を確認する為です。
スピンドルとコマパッキンを分解してみると固定コマのスピンドルって事が確認出来ました。
パッと見はどちらも問題無さそうでしたがよく見るとスピンドルのネジ部分は傷だらけでした。
スピンドルとコマパッキンの交換
スピンドルとコマパッキンは交換する事にしたんですが念の為に蛇口本体のネジ部分も確認しときます。
本体のネジ部分にも傷があるかの確認だけではなく奥にパッキンが残ってないかの確認でもあります。
奥にパッキンが残っているのはあるあるなんで時間がタイトな場合はしっかり確認しときます。
部品を交換した事が分かる様にこの様な比較の写真を撮っています。って言うのも絶賛営業中の厨房はバタバタしてるんで1つづつ確認なんかしてもらえませんからです。
今回は固定コマのスピンドルをスピンドルとコマパッキンに交換しています。
後は全体止水を開栓して通水テストをして行きます。蛇口の水の出も良くなりガタガタ音もしなくなりました。
まとめ
そんな訳でいかがでしたか?今回のこの修理でウオーターハンマー現象が止まらなければ再度全体止水をして浄水器のフレキ管を外して浄水器を経由させずに直結するつもりでした。
直結してウオーターハンマー現象が止まれば浄水器がアカンって判断出来ます。
固定コマのスピンドルは水が止まりにくい場合があるんでパッキンが中に入り込んでたのが原因だったのかもしれません。
どちらにしても消去法になるから簡単な方から試してみました。厨房内は綺麗だったし調理をしてる人は愛想が良かったし気持ち良く作業が出来ました。
プライベートでも行ってみたいと思ったのは久し振りです。現場からは以上です。
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