東大阪市中石切町より【漏水の疑いがある為、対応お願いします】って依頼が舞い込んできました。
減免申請の絡みがあって指定水道工事店の山川設備に連絡がありました。
ちなみに山川設備は東大阪市指定給水装置工事事業者(指定番号 第891号)となっています。
後、大阪市(指定番号 第2783号)八尾市(指定番号 第758)大東市(指定番号 第443号)でもあります。
では、この現場がどんな感じの現場やったんか詳しく解説して行きます。
まずは状況確認から
前日に連絡が来てて『全体止水するなら夜中の3時』って言われて『やだっ!』って断ったら夕方の17時って事になりました。
ちょっと早く着いたんで水道メーターの確認をしてるとまあまあ回っていました。
営業中で『水を使うな!』って言う前なんで使ってるかも知れませんが暫く見てたら使った時は激しく回るから基本的にそこそこ回ってると判断しました。
ピロティ店舗なんで駐車場から天井を見上げ水が落ちていないか確認します。
壁の中や床の下で漏れてるなら水道メーターの回り方を見る限り絶対に駐車場に漏れてくる量のハズです。
全く水漏れがなかったんで『トイレを含む器具類ちゃうかな?だとしたら蛇口だったら絶対に気付く量やしBGMでうるさいトイレが怪しいか?』何て思いながら店舗に上がって行きました。
店長さんのファインプレー
たまたま椅子を降ろそうとしてる店長さんとかち合い話を聞くと『1つ気になる水の音があります』って情報が得られました。
とりあえず店内に入る前にそこに案内してもらうと確かに排水管に水が流れてる音がします。
雨水桝に水がジャンジャン流れているんでこの水が怪しいって感じです。
雨水桝に水が落ちてるからこれはなかなか気付かないと思います。
雨水管を辿ると屋上に向かってるんでとりあえず屋上に上がる事にしました。
屋上に上るぞ!
簡単に屋上に上るって言っても2階の踊り場からは梯子になります。
梯子に移るんもなかなか怖いです。しかも同行してたパイセンが『いくら仕事でもワシは絶対に上がらん!』って言うからますます怖くなりました(号泣)
ここまで行くと梯子の支持金物が無いからここで屋上の撮影をしました。
屋上の様子は?
恐る恐るiPhoneをポケットから出してこの写真を撮りました。
パイプを辿って行くと看板(一応店舗が分からん様に隠しています)の側のエアコン室外機の方に伸びているのが確認出来ました。
余程怖かったんか『エアコンやっ!』って言って降りてきます。
水道管を辿る
降りてきて冷静に見てたら屋上から鉄管が降りてきてます。
更に鉄管を辿ると水栓柱の蛇口のフレキ管で繋がれていました。
『って事は屋上に水道を上げてるって事かっ!もう1回上がらなアカンやん!』ってブツブツ言っても誰も代わってくれません。
逃げるんやったら今やぞ!って悪魔の囁きが聞こえた様な気もしましたが恐らく幻聴です(苦笑)
再度屋上にトライ(東大阪市だけに…)
何とか勇気を振り絞って再度屋上にトライします。(ラグビーじゃないよ!)
この梯子にしがみつく姿がいかにビビってるか(笑)
屋上に上がっちゃえばこっちのもんでiPhone片手に水漏れの原因を探しに行きます。
屋上に上がって見た物は?
雨水管に落ちる水を確認してどこからの水か辿って行きます。
どうやら看板の側の方から来てる水っぽいんで辿って行きます。
エアコンの室外機の側の水道管の破損の様子だったんで全体の写真を撮ります。
エアコンの室外機に近付いてみると水道管のチーズの部分が抜けてて水が勢い良く出っ放しになっていました。
作業スペースが限られているのと他の水道管の状態を確認するのに角度を変えて調査をします。
どうしても高さを伝えたい
元請けの水道メンテナンス会社の担当者様に一部水道管を切り換えるのか?HI管の部分を切り換えるのか?鉄管を含めて全部切り換えるのか?どれにするんか判断させてる間にどうしても高さと怖さを伝えたくなり梯子の写真なんぞ撮っていました。
この横からの写真を見てもらったら分かると思いますが最後の支持金具からアーチになってるトコまで後ろに傾くんでめっさ怖いんです。
電気屋さんは簡単に上がって行くそうなんですが水道屋さんはどちらかと言えば地面を掘るんが仕事の場合が多く得意じゃありません。
もっと言えばワテは高所恐怖症です!(断言)
とりあえずの応急処置
一旦下に降りてきて材料を車から出して準備をして再度屋上に上がってきました。
材料は持って上がれないんで同行してたパイセンに手伝ってもらって上から紐を降ろしてバケツに縛り付けて引っ張り上げました。
まずはチーズの部分を解体撤去して行きます。元々無理な配管をしてたのか、はたまた紫外線や日光で水道管がやせたのか分かりませんが相当引っ張られてたと思います。
こんな感じで水道管を1部切り換えました。新しい水道管や継手と比べるといかに水道管に負担が掛かっているのか分かりやすいと思います。
あっ!ワテ、継手のバーコードはわざわざ取らない派です(笑)
時間待ちの間に切り換え工事の見積もり
ノリが乾くまでの間に元請けの水道メンテナンス会社の担当者様に『HI管は改修工事になるかも知れません』って言われたんで馬鹿正直に継手の数を数えときます。
ポリ管で配管してリフォームダクトでカバーするって事だったんで、もしそうなった時にもう1度屋上に上がらんでも良い様にしました。
いやぁ~やりたくない(苦笑)
30分経ってから通水テストをしたら他も抜けるかなぁ~って思ってたんですが大丈夫でした。
後日対応は?
屋上の配管が作動する度にウォーターハンマー現象を起こしてるのと屋上の水道を止める時にもウォーターハンマー現象が起こってた事を報告してたんで今後ポリ管に切り換えない場合の対策も相談しました。
一応、改修工事にならんかったらこのボンパミニって部品を後付けするそうです。
ワテは鉄管側に付けるか蛇口側に付けるか物を見てから決めたいと思います。
まとめ
そんな訳でいかがでしたか?結局店内には一歩も入らず水漏れ箇所も見付けられ応急処置まで出来ました。
この後、改修工事になるかどうかは分かりませんが、もう屋上に上がりたくないんでならない方が良いなって思ってる自分が居ます。
そう考えると鳶職の人達は凄いなぁ~って思いました。現場からは以上です。