東大阪市吉田より【厨房内手洗い器の排水パイプが劣化により折れた】って依頼が舞い込んできました。
もう少し詳しく言うと【排水が詰まっていて店舗様側で触っていたら折れた】との事です。
一言良いですか?『余計な事せんといてぇ~(笑)』死んだ親父の口癖です。
この店舗、去年の12月10日にも同じ様な事件を起こしてたのを思い出し『また折ったんかぁ~(笑)』なんて思いながら現場に向かいました。
前回の作業はこちら【手洗い器の配管に穴が開いていて水が溢れてきている】
近鉄東花園駅前の店舗さんなんで事務所に居てたから速攻で到着しました。
では、この現場がどんな感じの現場やったんか詳しく解説して行きます。
まずは状況確認から
現場に到着すると時間帯責任者の方が手洗い器を案内してくれました。
排水トラップが折れていたのはU管でした(苦笑)恐らく排水が詰まってU管の詰まりやと思ってナットを緩めようとしたんやと思います。
詰まってなかったらU管を交換したら良いんですが片ツバ管は斜めに向いてるし、キセル管の壁側は汚いコーキング処理されてました。
排水トラップの修理
とりあえずU管は使い物にならないんで解体撤去、その際に片ツバ管も欠けてたんで諦めて解体撤去しました。
『キセル管はバラしたくないなぁ~』って思いながら解体してたんですがキセル管から何かが出てきています。
この段階でほぼほぼキセル管も諦めかけたんですが念の為にU管を繋いでみました。
片ツバ管は欠けてたから水漏れは想定内やったんですが手洗い器はやはり詰まったまんまでした。
排水トラップの解体撤去
壁の中の排水管の中はこんな感じでバチバチに詰まってました。
コーキング剤を排水管との隙間にまで入れてるんで取り除くのが大変大変(苦笑)
排水トラップを作る前に排水管の詰まり除去をして行きます。
ドレンクリーナーで通管作業
グリストラップは店の裏口の方にあるんで結構長い距離の通管作業となりました。
8mmのワイヤー20mを通して行きます。ちなみに40の排水管で曲がりがキツいのでグリスカッターは使えません。
(ストレートなら40用のグリスカッターが使えます。)
4つ目の手応えを感じた辺りで通水テストをしながらの通管作業に切り替えます。
ラジオペンチで止水栓を開栓しなきゃいけないんでややこしいんです。
これがアシュラマンなら手が6本あるから楽勝パターンなんでしょうが(笑)
前回の作業時は手洗い器の排水管は横から出てたんですが、今回の手洗い器の排水管は埋設配管でメイン管に繋がっていました。
これ、どういう意味か分かりますか?メイン管を高圧洗浄しなきゃナンボでも再発します。
とは言え、目の前はバスターミナルなんで夜中しか高圧洗浄出来ひんのとちゃうかなぁ~?
防臭キャップの新設
正式名称はクリーンパッキンP排水用です。SトラップとPトラップはスティック管かキセル管かの違いと防臭キャップの違いがあります。
Sトラップ用(床排水)のクリーンパッキンをPトラップに使用すると間違いなく水漏れを起こします。
山川設備はマニアックなんで1つ2つは持っていますが普通の水道屋さんは持ってません。
でも大丈夫、Pシールを使って排水管とキセル管の隙間を埋める方法もあります。
実際に排水管が30やった場合は防臭キャップが存在しないんで山川設備でもPシールを使って隙間を埋めた事があります。
駄菓子菓子、コーキング剤で埋める事はほとんどしません。1、2年しか持たないからです。
排水トラップの加工施工
ジャ~ン!排水トラップの加工施工をしました。
あっ!気付きました?金属製のワン座が無かったんで樹脂製のワン座でクリーンパッキンを隠しました。
この手洗い器の排水パイプは片ツバ管とキセル管は寸法を図ってパイプカッターで切っています。既製品なんてここでは使えませんよ(笑)
まとめ
そんな訳でいかがでしたか?何とか無事に排水詰まりも除去して、排水トラップの加工施工も出来ました。
多分、山川設備の施工ブログなんか見てないと思いますが実は感謝を述べたい方が居てます。
注文を聞く係りの人が相当山川設備に気を使って対応してくれました。
床も多少濡らして足元に注意がいったやろうに文句の1つも言わずに仕事をしてはりました。
作業が終わって帰る時にも『ありがとうございます!』って言ってくれました。
『こちらこそありがとう!』
現場からは以上です。