大阪府東大阪市東上小阪の飲食店様より【ウェスタン扉横 茶色の汚水がとめどなく出ている。製氷機下と反対側、デザートを作るところからの下から茶色い水】って依頼が舞い込んできました。
それと同時に【厨房排水配管:炊飯器置き場奥 排水溝から水が溢れて滑ります。複数から汚水が溢れている様です】って依頼が舞い込んできました。
どちらも同じ店舗からなんで『店全体の排水が詰まってるんやろなぁ~』って感じです。
まずは状況確認から 店全体が詰まってる?
現場ではあっちこっちから水が逆流して溢れていました。
外に出て排水マスの確認をすると逆勾配なのか詰まってるのか緩やかには流れてますが水が溜まっています。
グリストラップとの位置関係はこんな感じでグリストラップが詰まってるの確認して行きます。
到着時には騒ぎが落ち着いてたんですがグリストラップの確認をするとビニール袋が大量に流れ付いてました。
見るからに油脂の塊と流しちゃ行けない物を流してるんが原因なんですがとりあえず店全体が詰まってるんは間違いなさそうなんで高圧洗浄機を使って洗管作業したいと思います。
高圧洗浄機を準備
店舗の油脂の塊が相手なんで店の出入口を1つ封鎖して低騒音ハイパワーの高圧洗浄機を使って洗管作業したいと思います。
高圧ホースと水道ホースの準備をします。店舗の排水経路が不明なんでグリストラップから鮭の様に順番に上がっていく作戦です。
グリストラップからメイン管の洗管作業なんで先発は3分洗管ホースをチョイスしました。
高圧洗浄機を使って洗管作業
こんな感じで高圧洗浄機を使って洗管作業して行きます。油脂の塊がゴロゴロ出てくるんで瞬時に確認してノズルチェンジするのか考えています。
油脂の塊が先かビニール袋が先かは分かりませんがそもそもビニール袋は流しちゃダメです。
3分でガサっと抜いて2分で油脂の塊を掻き出すって洗管作業をしました。
この2種類のパターンがそこそこ早く結果が出ます。
このグリストラップからいよいよ店内に入って行くんですがここからの油脂の塊は半端なかったです。
洗管作業を続けていると茶碗の破片が出てきました。
排水管から瀬戸物がどっさり
洗管作業を続けていると手応えがあり『ドバっと油脂の塊が出てくるんかなぁ~』って身構えてたら排水管の奥の方からガシャガシャ音がするんで引っ張ってくると…
『いやいや、どんなけ割れ物流しとんねんっ!』ってくらいの量が出てきました。
この倍は取り出せたんですがそんな事よりも事件が起きたんでそれどころじゃありません。
ドレンクリーナーで通管作業
店内の土間排水が抜けてなかったんで系統が2系統ある事が判明して上手から高圧洗浄したら見事に完全閉塞となりました(苦笑)
慌ててドレンクリーナーで通管作業して行きます。
先ほどの高圧洗浄機を使って洗管作業では別の系統を綺麗にしてたみたいで完全に別系統も排水管が油脂の塊で閉塞しています。
18mほどワイヤーを入れると手応えがありました。
ワイヤーを戻してくるとダスターを捕らえてました。
駄菓子菓子、油脂の塊が酷いのかこの系統の排水詰まりが抜けません。
屈辱の手配替え
皆さん、お気付きだとは思いますが到着時はまだ明るかったもののとっぷりと日が落ちています。
厨房排水はまだ流れないんで営業に支障が出てるんで水道メンテナンス会社経由の案件だったんで手配替えを依頼しました。
次発で来てくれる業者さんは知ってる業者さんだったので到着まで待って作業を見させてもらいました。
自分の情報がちょっとは役に立ったかも知れませんが自分では考え付かなかった詰まり抜きの方法でした。
まとめ
その業者さんと装備は負けてなかったんですがアイデアと経験値と腕の差は負けました。
『これがダメならこれ!それもダメならこれ!』まではイケてたんですがその先でメンタルがやられました。
結果的に1系統は山川設備がもう1系統を救世主の業者さんが抜きました。
『あぁ~悔しっ!』現場からは以上です。