大阪市港区磯路より【厨房排水配管/サービスエリアの下排水溝:1度依頼しましたが、やはり詰まる様です。1度見に来て下さい】って依頼が舞い込んできました。
先発で行った他業者さんのコメントが『前回、施工しましたが手に負えない為、お願いします』って事です。
もう少し詳しく言うと【デザートエリアのスパデラシンク下の排水管を入れてある床から排水が溢れ出る。床に亀裂が入っている】らしいです(苦笑)
では、この現場を大阪市指定給水装置工事事業者(指定番号 2783号)の山川設備がどんな風に排水つまり抜きしたのか詳しく解説して行きます。
押さえておきたい参考記事
【店舗 詰まり・水漏れ|飲食店 水のトラブル|東大阪市・大阪・奈良】
【厨房洗い場シンク排水つまり ドレンクリーナーが大活躍】(本館サイト)
まずは状況確認から
現場に到着して最初に確認したのはグリストラップの1つ上手の排水桝、油脂の塊でかなり閉塞気味で緩やかに流れてるって状態でした。
更に上流側にあった排水桝を確認するとトラップ桝になっていたんで先ほど排水桝とは繋がっておらず別の排水と判断しました。
貼り紙で注意喚起はしてましたが特に気にする事なく皆さん普通に使ってはりました。
狭いエリアの撮影でピントが合ってなく申し訳ないんですが、このシンクの左奥の足の付け根に使ってない排水管がありそこから水が溢れてきます。
床に掃除点検口があったのでそちらも開けて確認します。
シンクの下の皆さんが気付いてなかった排水管から水が溢れてる時点で排水つまりは確定だったんですが掃除点検口の確認で詰まってる写真が撮れました。
ドレンクリーナーで通管作業
まずはシンク前の掃除点検口から10mmのワイヤーを通して行きます。
シンクの下の排水管も50やったんで10mmのワイヤーでのドレンクリーナーで通管作業です。
サービスエリアにはもう1つの掃除点検口がありそちらからもドレンクリーナーで通管作業して行きます。
通水テストをしながらの通管作業
排水つまりが抜けたタイミングで通水テストをしながらの通管作業に切り替えます。
掃除点検口の向きと厨房のレイアウトを見て排水経路の確認もしてます。
これは後から高圧洗浄する際の下準備です。
ここからは通水テストの模様だけになります。
ここはワイヤーを通すのも難しい狭さでした。
その流れでシンク前の掃除点検口も通水テストをして行きます。
ワイヤーには油脂の塊がドッサリ付着してドロップヘッドには繊維質の異物が絡み付いていました。
手洗いの詰まり除去
『やれやれ、片付けて帰ろっ!』って片付けていたら『手洗いの流れも悪いんです…』って言うから確認すると全く流れていません。
目皿を確認して排水トラップを解体して確認しての排水管通水テストです。
ものの見事に水が逆流しています。
こちらは8mmのワイヤーに交換してのドレンクリーナーで通管作業となっています。
何度も抜けたタイミングはあったんですがすぐに閉塞しちゃいます。
厨房掃除点検口の確認をすると油脂の塊がゴロゴロいてます。
掃除点検口から通水テストをしてみましたがゆっくりと流れて行きます。
グリスカッターで通管作業
ドロップヘッドをグリスカッターに交換して更に通管作業を続けます。
恐らくメイン管の油脂の塊が逆流して手洗い排水管で固まってるんでグリスカッターで砕いて行きます。
グリスカッターを使うと割とあっさり抜けましたが曲がりが2つあったんで超怖かったです(苦笑)
排水トラップのパッキン交換して取り付けて通水テストをして水漏れ確認をしました。
外の状況を確認
まずはグリストラップから確認して油脂の塊の状況を確認します。
上手の排水桝までの距離は1mちょっとなんですが物凄い量の油脂の塊があります。
ゴキブリの数もかなりのもんで排水桝もこの状況ですから当然高圧洗浄を提案するんですが水道メンテナンス会社経由の案件なんで『緩やかでも流れてるならそのままで良い』との事です。
結局この排水桝は厨房には関係ありませんでした。
まとめ
そんな訳でいかがでしたか?各枝管とメイン管の接続で詰まってたんですから1か所ならともかく4か所も詰まってたんやからメイン管の油脂の塊はかなりの量と考えられます。
排水管に油脂の塊付着する仕組みが分かればドレンクリーナーでの通管作業は距離が延びれば延びる程一時しのぎにしかなりません。
排水桝も含めて排水管を高圧洗浄する事で衛生面でも大きな結果が期待出来ます。
現場からは以上です。
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