枚方市星丘より【台所排水詰まり】って依頼が舞い込んできました。
いつもの同業者の社長様が『山川さ~ん、なかなかの現場なんですけどトーラーと高圧洗浄をお願いしま~す!』って予約して下さいました。
11日に連絡があったんですがお客様の都合により15日の作業となりました。
トーラーってのはドレンクリーナーだったり電動フレキシロッダーの事を言います。
では、この現場がどんな感じの現場やったんか詳しく解説して行きます。
まずは状況確認から
現場に到着して同業者の社長様と合流をしてまずは犬走りにある排水桝を確認して行きます。
台所の位置を考えたら『ココやろ?』って意見が一致して蓋を開けてみるととりあえず水が溜まってるのが確認出来ました。
そこから順番に下流側の排水桝を開けて行き汚れの具合を確認して行きます。
今回は台所排水詰まりって事なんですが現時点で最上流の排水管っぽいんでついでに全排水経路(メイン管)も洗管作業をする方針です。
こんな感じで全ての排水桝を確認して行きます。
ガレージ最上流の排水桝も水が溜まってる状況でこの下流側の排水桝がまたストレートがあって僅かな距離で最終桝って感じです。
宅内の調査
お客様に手伝ってもらいながらシンク下の引き出しを外して状況を確認しました。
底板を押すとまだ水気があるのかジュポジュポ音がして隙間から水が出てくる状態でした。
左側にワンホール混合水栓があり右側に浄水器専用水栓があったんで今回の作業ではここから水を取る事にしました。
コンセントの位置も確認して排水管の径も確認してワイヤーの太さを決めます。
電動フレキシロッダーCREで通管作業
同業者の社長様曰く『床下点検口から配管を確認したら途中から75に切り変わっている』との情報と方向を聞けたんで電動フレキシロッダーCREで通管作業する事にしました。
通管作業そのものもそうなんですが我々が思ってる排水桝にワイヤーが到達するのか確認せなあきません。
まずは10mmワイヤーにドロップヘッド大のセッティングで曲がりの数や油脂の塊を確認して行きます。
これはとりあえず詰まりを抜いて後からの高圧洗浄に向けてのアプローチです。
外の排水桝を確認してくれてた同業者の社長様から『ワイヤーが出てきました!』って連絡があり確認しに行くと我々が思ってた排水桝に到達してました。
ここからは通水テストをしながらワイヤーを戻して行くんですが浄水器専用水栓のスパウトを外して別のスパウトに交換してホースを繋ぎました。
浄水器を外しても良かったんですが後から水漏れしたら厄介なんで交換パッキンのあるスパウト交換にしたんです。
こんな感じで蛇腹ホースを抜いてますから排水管に直接通水してワイヤーを戻して行きます。
ここはとりあえず次のグリスカッター37への布石なんで割と早めに戻してきます。
ここからはドロップヘッド大をグリスカッター37に変更して再度通管作業をして行きます。
今まで何度も詰まって僅かな期間で再発してるって事でウチが呼ばれたんで『徹底的に油脂の塊を除去したろ!』って思いました。
高圧洗浄機を使った洗管作業
今回の現場も作業スペースがあったんで(お客様と車を駐車場で入れ替えた)低騒音ハイパワーの高圧洗浄機を準備して行きます。
分かりづらいかもしれませんがちょうど車の前に最下流の排水桝があってそこから川を昇る鮭のごとく最上流の台所の排水管まで洗管作業をします。
先発は2分の洗管ホースに2穴式HRノズル改 2分ホース用を装着して排水管の中に付着してるであろう油脂の塊を砕いて行きます。
これは水が溜まってる排水桝が2つあったんでそれが沈殿物か逆勾配なんかを確認する為です。
下流側の排水桝から洗管作業をして次の排水桝までの油脂の塊を確認しながら除去して行きます。
1区間2穴式HRノズル改 2分ホース用で洗管したらヘアピンローターノズル 3分ホース用で仕上げるって感じで上流側に向かいます。
台所の排水桝での作業(動画あり)
最上流の排水桝から台所に向かう排水管の洗管作業は動画に収めてるんでそちらをご覧下さい。
逆勾配なんで一気に油脂の塊を崩さずちょっとずつ砕いては流して行きました。
2穴式HRノズル改 2分ホース用が排水管の径に沿って旋回してるのが確認出来る動画になっています。
まとめ
そんな訳でいかがでしたか?最初に確認出来てた2箇所の排水桝の水溜りですが2穴式HRノズル改 2分ホース用とヘアピンローターノズル 3分ホース用の最強タッグでも解消出来なかったんで逆勾配の可能性が極めて高いです。
管内カメラ調査すれば完全確定なんですが同業者の社長様もお客様もそれまでの作業で十分理解されてたんで敢えて管内カメラ調査は省きました。
夜になって同業者の社長様と電話で話したんですがお支払いの際にそう言えばお客様が『あの仕事は丁寧で良いわ!さすが専門家やわ!』って言ってましたよ(笑)って言われ『もっと早めの時間に褒めてよ!』ってツッコんでしまいました(苦笑)
お客様が型枠大工さんだったんで職人さんに褒められるんはめっさ嬉しかったです。
素人さんのお客様に浸透するんはいつの事やら…現場からは以上です。