大阪市住之江区南加賀屋より【お客様用女子トイレの床排水が流れない】って依頼が舞い込んできました。
もう少し詳しく言うと【掃除をした後に水が乾かない】って感じだったんですが依頼内容と実際の現象は違ってて事の真相は別のトコにありました。
結論から申し上げますとウォシュレットからの水漏れがあって土間排水口まで水が流れててそれを床排水の詰まりと勘違いした依頼ってのが真相です。
では、この現場がどんな感じの現場やったんか詳しく解説して行きます。
まずは状況確認から
現場に到着して女性店員さんの話を聞くと『掃除をしたら水が乾かなくて床排水付近が濡れてる』って事でした。
土間排水口が詰まってるなら床に水が溜まってるハズなんですが溜まってはおらず、むしろ別のトコからの水漏れが土間排水口に向かって流れてきてるって状況でした。
トイレの中に入ってみると奥側のトイレタンクの下辺りに水漏れ跡がありました。
左右に水漏れ跡があるんで左側で起こった水漏れが右側の土間排水口に向かって流れてると判断しました。
トイレの品番確認
トイレの床の水漏れですから可能性が高いのは2カ所です。まずはトイレタンクからの水漏れの可能性があるんでトイレタンクの品番確認をしときます。
TOTOのSH380BAってのが今回のトイレタンクの品番確認となります。
次に可能性が高いのがウォシュレットからの水漏れなんで先に品番確認をしときます。
TOTOのウォシュレットJ2となってるんですがウォシュレットからの水漏れだった場合は交換対応になる可能性が高いので詳しくは調べません。
水漏れ箇所の調査
さて、左側の床に水漏れ跡があったんで『ほぼほぼウォシュレットからの水漏れやろなぁ~』って思ってるんですが証拠写真を押さえなきゃいけません。
一応左側には止水栓もありますからその周辺の調査もせなあきません。
パッと見てすぐにウォシュレットのホースを伝う水漏れを発見しました。
水は上から下に伝いますからまずは上から消去法で可能性を潰して行きます。
ウォシュレットをズラして便器とトイレタンクの間からの水漏れがあるのか無いのかを確認します。
隙間に水が無ければウォシュレットの水漏れと判断出来ますし、水があっても拭いて流れて来なければやはりウォシュレットからの水漏れと判断します。
これが拭いても拭いても水が出てくる様だとトイレタンクの水漏れを疑います。
止水栓周りやトイレタンクのホースを伝う水はなかったんでほぼほぼウォシュレットからの水漏れと決め付けても良い状況が揃いました。
応急処置の方法
ウォシュレットからの水漏れを止めるってのが最優先なら分岐金具から外してウォシュレットに水を行かない様にすれば良いんです。
今回の現場では床がタイルなんで濡れても大丈夫なんですがこれが普通の住宅で床が木ならまずはこの作業が優先です。
この際、ウォシュレットが使えるとか使えないとかはどうでも良い話になってきます。
だって床が木なら濡らしっ放しにしとくと腐りますから(苦笑)
床にホースを垂らしとくとウォシュレットの残り水がある間ずっと水漏れしてる様に見えますから分岐金具ごと止水栓の上に置いておきます。
更にウォシュレット内部の水抜き作業をしてウォシュレットからの水漏れを一旦止めます。
これでも別のトコからの水漏れがあれば更に調査が必要なんですが床を拭いて水気を取ると追加の水漏れは無さそうに見えました。
まとめ
そんな訳でいかがでしたか?トイレタンクのホースを止水栓に直結させてるんでトイレは普通に流せるんですがウォシュレットからは水が出ない様になっています。
どうしてもウォシュレットが必要なら猛ダッシュで買いに行って取り付ければ良いんです。
便器と床の間からの水漏れってパターンもこの場合があるんで参考にして下さい。
数百万する車も十年経てば乗り換えるんですからたかだか数十万もしくは数万のウォシュレットも交換の時期が来るのは当然です(苦笑)現場からは以上です。