大阪市西淀川区姫島より【トイレタンクより水漏れ】って依頼が舞い込んできました。
賃貸マンションの空室で入居前の洗いも済んでる物件なんですがたまたま近くでよく似た案件が2件同時に入ったんでまとめてお伝えします。
どちらもINAXのT-810ってトイレタンクの品番で同じ様な症状なんですが修理方法が2パターンになったんで比較してみて下さい。
では、この現場がどんな感じの現場やったんか詳しく解説して行きます。
まずは水漏れの状況確認から(507)
現場に到着すると便チョロって聞いていたんですが特に便器の水は動いていません。
アレ?っと思いながらトイレの水を流そうとするとトイレタンク内に水が入っておらずスッカスカ状態でした。
止水栓で水が止められていたので開栓すると水が勢いよく出てきたんですが最初から便器の水がチョロチョロ漏れ始めます。
トイレタンクに水が溜まってなかったのは単にフロートゴムの劣化で水が抜けてたみたいです。
トイレの品番確認
トイレの品番確認する際にメーカーの確認をするとINAXさんって事が確認出来ました。
次にトイレタンクの左側面下の品番シールを確認するとT-810って事が確認出来ました。
ついでに便器の品番確認をするとINAX C-18Sって事が確認出来ました。
トイレタンクの修理
事前の調査でフロートゴムはOUT判定だったのでトイレタンクの蓋を開けて部材の確認をします。
ちなみにこの時点でボールタップもシューシュー音がしてるんで同時に交換対応します。
まず、用意するのはフロートゴムで今回はTF-10R-Sを使いました。
このフロートゴムは大と小があるので間違えない様にせなあきません。
このフロートゴムの交換は少しだけコツが要って外すのはフロートゴムが劣化して柔らかいから難なく外せるんですが新しい物を取り付け時には注意が必要です。
INAXのこのトイレタンクはボールタップが純正の場合、浮き球がサイフォン管に当たって根元に亀裂が入るパターンがありますから既に弱ってる可能性があるんです。
フロートゴムの交換が済んだらチェーンの調整をします。
今回の様にボールタップも同時に交換する場合はボールタップを解体撤去してからやると楽なんですがフロートゴム単体の交換も出来ます。
ただしDIYでやる場合はオーバーフロー管を折らない様に注意して下さい。
ボールタップの交換
古いボールタップを解体撤去して新しいボールタップを取り付けて通水テストをします。
元々のサイフォン管に刺さってる筈のホースは外れてたんですがまずはホースを取り付けてみます。
ホースが無くても便器のトラップに水が溜まる事と付けてると便チョロに見えるので外しました。
こんな感じで507号室はボールタップとフロートゴムの交換でトイレタンクの水漏れ修理は終了です。
近くの別マンション302号室
さて、同じ町内の別マンションに移動してきました。さっきの507号室の作業中に管理人さんが『同じ様な症状や!』って言ってはったんですが一応手ぶらで上がってきました。
先程の部屋と建物は違いますがこちらもINAXのトイレでした。
給水管がフレキ管なんですがパッと見は同じ様に見えます。
それもその筈、トイレタンクの品番を確認するとこちらもINAXのT-810でした。
便器の品番も全く同じで代わり映えしないんですがトイレタンクの水漏れの症状が違いました。
302号室の水漏れの症状
最初に便器を確認すると便チョロは起こっておらず水を流すと水が出てきませんでした。
止水栓を閉めてるのかと触ってみるとどうやら全体止水してるみたいです。
開栓してみるとトイレタンクに水が溜まって行くんですがボールタップはずっとシューシュー音を鳴らしてポタポタと水漏れしていました。
このボールタップ、良く見るとTOTOのボールタップが付いていました。
給水管がフレキ管に変わってるから『ボールタップも交換してるんやろな』って思ってましたがまさかまさかのTOTOのボールタップ(爆笑)
ぶっちゃけこのトイレタンクは1番オーソドックスなタイプの陶器なんで内部金具は径さえ合えば何処のメーカーさんの部品でも良いんです。
ボールタップ交換302号室
先程のトイレタンクにも使いましたがボールタップはSANEIのV56-5X-13を用意しました。
ちょっとややこしいんですがINAXのトイレタンクに付いてたTOTOのボールタップを解体撤去してSANEIのボールタップを取り付けました(笑)
ボールタップを交換してから通水テストをすると便チョロは無かったんで作業は終了です。
まとめ
そんな訳でいかがでしたか?後の302号室はフロートゴムは交換しておりません。
便チョロの原因がボールタップなんかフロートゴムなんか、はたまたその両方か?って判断なんですが伝わりましたか?
音を聞くのも大事だしトイレタンク内を確認してオーバーフローしてるかの確認も大事です。
オーバーフローしてないのに便チョロはフロートゴムやしオーバーフローしての便チョロはボールタップと言う事になります。
まっ、ぶっちゃけ『セコイ事言ってんと両方交換したら良いねんっ!』って思うんですがいかがでしょうか?
たまたま近くで同じトイレタンクが連続したんでまとめて比較解説しました。現場からは以上です。