大阪府大阪市北区天神橋より【5F男子トイレ大便器 水が流れっぱなし】って依頼が舞い込んできました。
よく我々の業界では『便チョロ』なんてな言い方をするんですが便器の水がチョロチョロと流れてる水漏れの事を言います。
今回の現場はチョロチョロ漏れではなくジャジャ漏れやったんですが、TOTOのSH370BAって結構世間に出回っているトイレタンクやったから修理方法を解説してみようと思います。
では、今回の現場がどんな感じやったんか詳しく解説して行きます。
そもそもの水漏れ原因の可能性
まず最初にそもそもの水漏れ原因の可能性を紹介します。
今回のトイレに限らず、便チョロの原因として考えられるのがフロートゴムの劣化による水漏れ、または排水弁の劣化による水漏れです。
後はINAXのサイフォン管に亀裂が入っての水漏れってパターンもあります。
これはボールタップの故障から始まりサイフォン管に干渉して根元に亀裂が入るってパターンです。
他にはボールタップやダイヤフラムの故障による水漏れからのオーバーフローパターンなんかもあります。
どれもこれも水道代の無駄になるんで日頃から慌てて座るんではなく便器の水を眺めてから座るって癖を付けるだけで最小限で済ます事が可能です。
その他にも色んな可能性が無くはないんですが施工事例に話を戻します。
まずは状況確認から
有線がかなりの音量で掛けてたから気付きにくいんですがジャンジャン水の音がしてました(苦笑)
便座の蓋に故障中の貼り紙がありましたが気付かない人も居てるんで出来れば止水栓を閉めてドアの鍵を閉めといてくれたら店舗では安全です。
蓋を開けると水が流れっ放しになってました。
兎にも角にも、止水栓を閉めます。D型の止水栓はマイナスドライバー等を右に回せば閉まります。
もし、止まらなければ水道メーターの止水栓を閉めれば止めれます。
トイレの品番確認
メーカーはTOTOでトイレタンクの品番はSH370BAでした。
このトイレは便器が確かPタイプもありますがこれはSタイプで床排水です。
トイレタンクの修理
トイレタンクの蓋を開けて確認すると排水弁の位置がおかしい事に気付く事が出来ました。
『外れただけかなぁ~』って思いながらハメようとすると上手くハマりません。
排水弁の解体撤去してみると片側のツメが折れてました。このパターンは初めてです。
折れてるもんをいつまで眺めてても仕方ないんで交換して行きます。
排水弁の交換
まずは新しい排水弁を用意します。SH370BAの排水弁の品番はHH08008Zになります。
今回は排水弁のツメが折れてたから排水弁の交換をしますが折れてなければパッキンの交換で済む場合もあるそうです。
ちなみにパッキンの交換で水漏れが止まった試しが無いから山川設備では余程キツいパッキン教の信者じゃなければ排水弁の交換をお勧めしてます。
別に浮き球を外しても良かったんですが触ったらダイヤフラムを交換せなアカンかも知れんからわざわざレバーを外しています。
レバーを再取り付けしながらチェーンを固定と調整をします。
レバーを操作してサイフォン管等に干渉しないかを注意します。
通水テスト
今回は手洗い無しなんで内蓋を閉めたら通水テストをして行きます。
一応、この時点でトイレットペーパーを流す通水テストもしときます。
まとめ
そんな訳でいかがでしたか?今回の現場で排水弁のツメが折れた理由までは分かりませんが通水テストの結果、大便器に流れっ放しになってた水漏れは無事に修理する事が出来ました。
って言うか、排水弁のツメが折れてるんは初めてみました。
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後、ここだけの話ですが…いや次回にします(笑)