大阪市中央区千日前より【4Fトイレ便器より水がにじみ出てきている】って依頼が舞い込んできました。
もう少し詳しく言うと【記載にはTOTO CS880B/確認した際の店舗様からは三栄EW9012】との事です。
今まで見た事が無い便器だったんですが女子トイレは4基もあったんで『最悪の場合トイレ工事すりゃ良いやん』って思いながら作業をしました。(必要部品の調査やけど…)
では、この現場がどんな感じの現場やったんか詳しく解説して行きます。
まずは水漏れの状況確認
現場に到着すると特に貼り紙も無く普通に使える状況でした。
ただ、床は水浸しで案内してもらった店員さんによると1番奥のトイレが水漏れしてるとの事です。
トイレの入り口にでも貼り紙をして注意喚起をしとかないと『転んで怪我でもされたらややこしい事になると思うんやけどなぁ~』って思いながら奥のトイレに向かいます。
トイレの状況確認
1番奥のトイレに入ると左側は濡れておらず右側の床が水漏れしてるのか床が水浸しになっていました。
問題はこの水が温水洗浄便座からの水漏れなのか?トイレの何処からの水漏れなのかの調査をして行きます。
温水洗浄便座の水漏れ確認
依頼書にあった温水洗浄便座の品番が何処に記載してるのか探してみたんですが水漏れの原因を特定したいだけなんで外してみる事にしました。
TOTOのウォシュレットと同じ様にSANEIの温水洗浄便座もズラす事が出来ます。
この状態で水気を拭きながら何処からの水漏れなんかを注意深く探していると温水洗浄便座をズラしているのに便器を流すとタンク部分からジワッと水漏れしてくる事が確認出来ました。
トイレの品番確認
依頼書にも品番は記載されてましたが念の為に品番を確認しました。
TOTOのCS880Bって品番シールが便器の左側にありました。
品番を確認さえすれば修理部品があるのかないのかはハッキリします。仮に無ければ他の部品が代用出来ないのかを考えれば良いし、それも無理ならトイレごと交換しちゃえば良いんです(笑)
水漏れ箇所の特定方法
便器の右側が濡れてるんで一旦拭き取ってここだけを見てトイレを流してみます。
ジッと見てれば上からポタんと落ちてくる箇所が確認出来ました。
トイレタンクの中を確認
トイレタンクの左右にネジがあったんで緩めると、とりあえずトイレタンクの蓋が外れました。
このトイレタンクも3層構造になってて便器のタンクが載せてる部分に水が溜まっていました。
恐らくダイヤフラムの故障で噴水ショー状態になり水が溜まったんやと思います。
タンクの下の水漏れ
自撮り撮影の要領でトイレタンクの下を撮影したんですがタンク固定金具が緩んでいました。
増し締めしたんですがそもそもワンピース便器のここに水が溜まる事がおかしいんで内部金具を調べました。
まとめ
そんな訳でいかがでしたか?この便器、NEWワンピース便器って言うんですが1995/09に生産開始して2001/05に生産終了してるからNEWでもなんでもありません。
元請けの水道メンテナンス会社の担当者様に報告したら『まだ部品が入りそうやから修理してみます』との事です。(勿論、盆明けになります)
ちなみにこのタンクのダイヤフラムは定価で4050円もします(驚愕)
部品を交換しても水漏れが止まらんかったらどないすんねやろ?現場からは以上です。