大阪市都島区善源寺町の賃貸マンションのオーナー様から、「入居者から『3点ユニットのトイレの便座が割れている』と言ってきたので、交換して欲しい」と依頼がありました。「今ついてるのは、前が割れてる便座です。」と写真を送ってくれました。空室の原状回復工事の経験から、U型の便座は割れやすいと思いますので、O型の便座を進めて了承頂きましたので、交換しました。
【現状確認】
【到着時の状況 トイレ修理】
オーナー様と一緒に、依頼の部屋に行きました。
まず挨拶を済ませ、早速3点ユニットの扉を開けます。
ん?
扉を開けてすぐにチョロチョロと水の音が聞こえます。
オーナーさんにも確認して頂き、入居者様に聞くと、「ここ最近チョロチョロと音がしてます。」との事です。
【便器でチョロチョロ音がする】
【便器の水がチョロチョロしてる】
いわゆる便チョロってやつです。
フロートゴムの劣化か?ボールタップの故障か?その両方か?なんて事を考えて、入居者様に「ほっといたらタンクに水が追加されます?」って聞いてみると、「それは無いです。」との返答でしたので、ボールタップの故障でオーバーフローしてるんかなぁって思いました。
それはさておき、依頼は便座の交換です。
【割れてる便座】
わかりにくいと思いますが確かに割れています。わたしも経験があるのですが、このまま座ると便座にケツを噛まれます(苦笑)
【蓋も割れてる】
これもわかりにくいですが、蓋も割れています。
マンション自体が古いので、仕方ないかも知れません。
【ジャニス C710】
品番を確認するとジャニス工業のC710です。
師匠がいつも品番を確認しているので、真似しました(笑)
【便座の交換】
【便座の解体撤去】
まず、既存の便座を外します。
便器の裏側のプラスチックのナット、ワッシャーなどを外し上に引き抜きます。
【便器の寸法確認】
便器のレギュラーサイズでした。
今の主流はエロンゲートサイズで3センチほど大きいようです。
新しい便座はSANEI PW9032-Iを取り付けます。
この便座は、レギュラーでもエロンゲートでも取り付け可能です。
【取り付け開始】
【取り付けビスの画像】
これは上からビスを締め付けると真ん中が膨らんで固定される仕組みです。
【台座の取り付け】
便器がレギュラーサイズなので台座を一番奥で固定します。
【便座の取り付け完了】
【蓋の動作確認】
【便座の動作確認】
便座の取替えは、原状回復工事で何度もしてたので簡単でした(笑)
この便座はソフト閉止機能が付いていて、閉まる時にゆっくり閉まるので、便器や便座を痛めにくくなっています。
入居者様にそれを説明して、依頼内容は完了です。
【まとめ】
ほんとは、便チョロ(トイレタンクの水漏れ)を確認したかったのですが、入居者様が仕事に行かれる時間がせまっているのと、タンクの蓋と天井に突っ張り棒で棚を取り付けていたので、確認出来ませんでした。
オーナー様に報告すると、ボールタップとフロートゴムの交換も依頼頂きましたので、入居者様の都合に合わせて、後日再度伺わせていただく事になりました。
その内容は後日のブログで報告します。
余談ですが、便座のU型、O型の違いが少し気になって調べてみました。
トイレが和式から洋式に変える時に、スペースの都合もあり、レギュラーサイズの便器が主流でした。
ただ、レギュラーサイズのO型便座だと男性の一物が便座に当たって使いにくい為、先端を切り取ったU型便座が生まれたそうです。1970年半ばぐらいまではU型便座が主流になっていた様です。
70年代後半から、住宅の新築、改築に際して、トイレ空間をゆったり取る考え方が広がりより大きなエロンゲートサイズの便器が使われるようになったそうです。
エロンゲートだとある程度大きさもある為、U型を使う意味もなくなってO型便座が使われる様になり、1980年にTOTOがウォシュレットを発売したのをきっかけに、成型しやすく耐久性も高いO型が主流になっていったそうです。
ほとんどの人は興味ないと思いますが(苦笑)
という訳で、次回をお楽しみに!┏○ペコッ
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。m(_ _)m