尼崎市浜田町より【トイレ水漏れ】って依頼が舞い込んできました。
あまりにもザックリした依頼内容だったんで少し詳しく話を聞くと『トイレの床に水が溜まる』って事でした。
現場で調査をした結果、どうやら便器とトイレタンクの間からの水漏れの様でした。
便器とトイレタンクの間からの水漏れにはどんな可能性があるのか?どんな修理をすれば良いのか?
では、この現場がどんな感じの現場やったんか詳しく解説して行きます。
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まずは水漏れの状況確認から
現場に到着すると時間帯責任者様があれこれと説明して下さいました。
どうやらトイレに敷いてるマットがボトボトに濡れるらしいです。マットを交換して床を拭くと一旦は乾くそうなんですが暫くしてから見るとやはりマットがずぶ濡れになるそうです。
これだけの情報では色々な原因の水漏れの可能性があるんで1つずつ消去法で潰していきたいと思います。
トイレの品番確認
まず最初にトイレの品番確認をして行きます。トイレタンク品番を確認するとTOTO SH90BAって事が判明しました。
また、この時点でレバーの取り付け部分が緩んでいる事にも気付きました。
便器の品番を確認するとTOTO CS80って事が確認出来ました。
この品番、後から部品を交換する時に専用部品の品番を拾う際に必要になってきます。
水漏れの箇所を探す
マットをズラしてみると床は水浸しになっていてマットもボトボトになっていました。
便器と床の間からも水漏れしてる様に見えます。
便器の右奥を見るとポタんと水漏れしてる箇所をたまたま見付けれました。
どうやら密結ボルトから水が落ちてるみたいで密結ボルトを触るとボトボトに濡れていました。
次にウォシュレットのタンクからの水漏れが無いかの確認をして行きます。
ブレードホースのナット部分からの水漏れは結構多いパターンだからです。
トイレタンクと便器の間からの水漏れを発見したんでウォシュレットをズラして拭き取って行きます。
ウォシュレットをズラして拭き取って水漏れが無ければウォシュレットの可能性が大きく、水漏れがあれば密結パッキンの可能性があります。
今回は拭き取っても拭き取っても水が出てくるんで密結パッキンを疑いました。
トイレタンクからの水漏れを確認
トイレタンクの蓋を外して内蓋をしたままレバーを操作して水を流してみます。
この時に内蓋がちゃんとハマっていなければダイヤフラム部からの跳ね返りが伝って漏れる事があるんでそれの確認です。
このテストは手洗いありの場合はまた違ったテストの仕方をします。
最初に気付いたレバーの取り付け部分もグラグラになってました。
トイレタンクを外す
トイレタンクを外す際に何か引っ掛かりがあるんで慎重に外すと樹脂製の密結ボルトに三角パッキンがハメられていました。
誰がやったんか知りませんがこんなトコに三角パッキンをしても意味がありません(苦笑)
ちなみにこの三角パッキンの劣化具合からそこそこ前にやった事ってのは分かります。
自分達でやってたならいざ知らず、もし業者さんの仕業ならなかなかの業者さんです(ディスっています)
密結パッキンの状態を確認するとボロボロのユルユルになってたんで交換して行きたいと思います。
密結パッキンの交換
TOTO SH90BAのトイレタンクの密結パッキンはHH08007Rとなります。
SH系の密結パッキンは2種類しか常備してないんで持ってるヤツで良かったです。
SH系の密結パッキンは上下があるんで必ず向きを合わせて取り付ける事がキモになります。
ご覧の通りこの密結ボルトに三角パッキンを付けても意味がないのが分かると思います。
さて、密結パッキンを交換してトイレタンクを復旧させて通水テストをしながら他の水漏れ箇所が無いかの確認をしてると密結ボルトから微量の水漏れがありました。
ここを伝う可能性を考えたら残り水なんで面倒ですがもう1度トイレタンクを外す事にしました。
トイレタンクを再度外す
SH系のトイレタンクは3層構造になっているんで1つずつバラバラにバラします。
陶器の下には穴が開いてるんで水が隙間に入ったら下から漏れてきます。
順番に拭き取りながらトイレタンクの残り水を拭き取ります。
もし、これでも水漏れするなら最内のトイレタンクにヒビが入ってると考えられます。
幸いトイレタンクを復旧すると水漏れはピタッと止まりました。
ただ、ウォシュレットのノズルからの水漏れも発見しちゃいました。
このウォシュレットは古いんで近々交換になると思います。(修理不可)
まとめ
そんな訳でいかがでしたか?トイレの水漏れ原因なんて1箇所の場合もあるし複数の可能性もあります。
そんな場合は1つずつ可能性を消して行く消去法で直して行くのがセオリーなんです。
こればっかりは見てみないと分かりませんし直して行ってみないと分かりません。
山川設備では事前に概算見積を出してはいるんですが症状によっては追加の作業をするしか方法が無い場合もあるんでなかなか触る前に金額を出すのは難しい場合もあるって事だけ頭に入れて置いて下さい。現場からは以上です。