枚方市上島町より【店舗外 ドライブスルー側側溝詰まり 厨房グリストラップから逆流してるそうです】って依頼が舞い込んできました。
他業者さんが側溝詰まりで現調して見積りをあげてたそうなんですが、それから3日で厨房のグリストラップが詰まり逆流して厨房は水浸し状態になったそうです。
時間的に微妙な時間やったんですが近くに居たから対応しました。
では、この現場がどんな感じの現場やったんか詳しく解説して行きます。
まずは状況確認から
現場に到着すると店舗の裏側にある厨房の入口付近は水浸しで明らかに油脂の塊があります。
挨拶もそこそこに時間帯責任者様があれこれと現状を説明してくれます。
各排水桝も溢れてて排水経路を辿りながら確認して行くんですがどこもかしこも溢れかえっていました。
全詰まりなんで『ひょっとしたらドライブスルーは閉鎖してもらう事になるかも知れません』とお伝えします。
最終桝の確認
あちらこちらを確認しながら最終桝を発見してなかなか開かない蓋をバールとマイナスドライバーとセットハンマーでこじ開けました。
ここがすんなりと開かないって事は排水管の定期清掃をやっていない証拠です。
最終桝を覗いて深さと状況を確認するんですがどうやら最終桝は生きてる(詰まっていない)様です。
奥に今回の詰まりの原因が見えてるんで拡大してみましょう。
ご覧の通り油脂の塊で閉塞してるのが分かります。『ここから高圧洗浄をすれば一気に流れて解決ちゃうか?』ってこのタイミングでは安易に思っていました。
ここからが地獄の始まりでした(苦笑)
高圧洗浄機を準備
最終桝の側に車を移動させ高圧洗浄の準備をして行きます。『ここから一気に抜けたら良いなぁ~』ってのと店舗の裏側にマンションがあったんで苦情で作業を止められたくなかったから道路側のこの位置に止めました。
幸い看板の裏側に水道もあったんでこのポジションは最高です。
先発はアサダ製後方6穴ノズルに託しました。コイツで油脂の塊をガンガン掻き出して行きます。
ちなみに洗管ホースはこの時10mを準備しててこの判断が後々の失敗に繋がります。
洗管作業を開始
まずは下流側の下水管に向かって洗管作業をして行きます。この時点でのイメージとしては油脂の塊を退けたら一気に流れてくると思ってたんですが下流側の油脂の塊も除去しときました。
続いて上流側の洗管作業をして行くんですが油脂の塊はガンガン出てくるのにドバっと流れてきません。
まだすぐ側の排水桝の水は動きませんでした。
洗管ホースはガンガン入って行くんでこのタイミングで20mの洗管ホースに前方1穴後方6穴 逆噴射 3分ホース用ノズルを使って更に洗管作業をして行きます。
この20mの洗管ホースも足りなくなり八方塞がり状態になりました。
電動フレキシロッダーCREで通管作業
最終桝までとこの排水桝を抜くのに電動フレキシロッダーCREで通管作業してみました。
先発はグリスカッター37での通管作業だったんですが手応え的におかしいと感じました。
途中、ブレードカッター57を入れてみたんですがサッパリ抜けません。
排水経路の再調査
排水経路の再調査をして行くと最終桝からの洗管作業で抜けてる排水桝を発見出来ました。
今度はここから1つずつ上流側の洗管作業して行きます。
下流側が逆勾配なんと最終桝から洗管ホースが届かなかったんでこの排水桝から電動フレキシロッダーCREで通管作業をして行きます。
今まで持ってはいましたが使った事のなかったブレードカッター100を装着します。
ちなみに排水管は150です。
そもそも排水設備が古く各所で排水管が落ちてて逆勾配になっていました。
1つずつ排水桝を洗管作業
この3つ又排水桝まで一気に流れる事は無く地道に油脂の塊を洗管作業して行きました。
方角的には左側がグリストラップの方に行ってるんで洗管作業をしてみると一気に流れてきました。
これでグリストラップの水位は下がったんですがとんでもない油脂の塊でメイン管は塞がれていました。
元々はドライブスルー側溝詰まりの調査依頼だったんが3日後には全詰まりに発展するとはお客様も予想出来なかったみたいです。
管内カメラで確認
『グリストラップが使える様になったから良いやろ?』って帰ろうとすると『側溝詰まりも抜いて下さい。』って言われて管内カメラまで使って調査をしました。
結局は雨水桝から洗管作業をして何とか側溝詰まりも抜く事が出来ました。
まとめ
そんな訳でいかがでしたか?とりあえずこれで1日凌いでもらって再度夜間作業で排水管を洗管作業します。
ぶっちゃけ高圧洗浄車で二手に分かれるか3台でやるかしないとなかなか難しいと思います。
唯一排水経路が把握出来ているワテは夜中の作業は断ってるんで参加しません。(てへっ♪)
結局8時間弱掛かってしまいました(苦笑)1度更地にして立て直す方が良いと思います。
現場からは以上です。