大阪市淀川区宮原より【洗面所近くの温水器からかなりひどい水漏れがしている】って依頼が舞い込んできました。
昨日の夜中に水漏れが始まったそうなんですが夜間だったんで管理会社に繋がらず、警備会社経由で元請けの水道メンテナンス会社に連絡が行ったみたいです。
他の作業員を手配しようとしてたらしいんですが昼以降になるって事で山川設備に連絡がありました。
では、この現場がどんな感じの現場やったんか詳しく解説して行きます。
現場に到着すると…
現場に到着すると管理人室の天井からボタボタ水漏れがありました。
依頼主の入居者様の部屋は10階だったんで『こりゃヤバいトコに来てもたかも…』って後悔するも後の祭りで逃げる事は出来ません。
天井からの水漏れをバケツで受けてるんは良いんですが『2階~9階はどんな感じになってるんやろ?』ってゾワッとしました。
元請けの水道メンテナンス会社の話では入居者様から『早く!』ってプレッシャーを受けてたみたいなんですが我々業者はそんなの知ったこっちゃないです。
それよりも到着時に管理人室の方に『○○○○さん?(元請けの水道メンテナンス会社の名前)○○○○さんが来ても手に負えへんと思うけど!』って言われた事にカチンと来て『ほな、最初から呼ぶなや!』って危うく言いそうになりましたがグッと堪えて『まあまあ見るだけで見てみましょう!』とエレベーターで10階まで上がりました。
10階に到着すると共用部も水浸しになっていました。もう嫌な予感しかしないんですが風呂場で使うスリッパを持参して部屋に入るとします。
室内の惨劇…
部屋に入ってすぐに『いやいや、水道止めたらまずは水を掻き出しとかんと!』って思いました。
既に階下漏水してるからアレなんですが水溜りをほったらかしにしてる感覚が分かりません。
考えたら簡単に分かると思いますが階下漏水された入居者様目線で言うと設備の問題とか関係無しに上の階の住人にムカつくハズですから(苦笑)
原因なんか二の次なんです『上の階のヤツが水漏れ起こしよったぁ~(怒)』ってなるんです(笑)
電気温水器の水漏れ確認
電気温水器の水漏れなんでトイレの床も水浸し状態になっています。
まずは塵取りで電気温水器とトイレの床の上の水を汲み出して便器に流して行きます。
水がある程度汲み出せたタイミングで電気温水器の1番下のカバーを外しました。
白いホースが出て来て抜けてる感じだったんで証拠写真を撮っておきます。
後から電気温水器の達人が来て教えてもらいましたがこのホースからの水漏れでこんな事にはならんそうです。
フレキ管の水漏れを確認しようとしたんですが上からの伝い水がボタボタなんで確認出来ません。
過去に電気温水器の排水トラップの詰まりで鉄製の排水トラップを解体撤去した事があったんでそこも疑います。
カバーを外して通水テスト
伝い水がまあまあの量だったんで1番上から水漏れ確認をする事になりました。
この時点で電気温水器の達人(80前のおじいちゃん)が到着したんで一緒になって水漏れ箇所を探して行きます。
カバーを外して通水テストすると1番上にある逃し弁付近から水漏れがありました。
この頃には別の電気温水器を修理出来る水道屋さんも到着して『逃し弁の故障やっ!』って言ってはりましたが電気温水器の達人は『違う!排水トラップの詰まりで逆流しとんねんっ!』って意見が分かれます。
ワテが排水トラップ周辺の水漏れに気が付いたのを聞いて言ってる様な気がするんですが…
排水トラップが詰まっているのか?ただただキャパオーバーなんか?排水トラップからはジャンジャン水が溢れます。
逃し弁の交換
んな訳で電気温水器の達人が逃し弁を用意してたんで交換するって事で作業を見させてもらう事にしました。
トイレと電気温水器の間に脚立を置いて逃し弁を解体し始めたんですが、なんせ80前のおじいちゃんなんで力がありません。それを見て『師匠!ワテがやりますわ!』って作業をさせてもらう事になりました。
電気温水器の達人に言われるがままに言われた物を解体撤去して行きます。
逃し弁の解体撤去してる間に達人が新しい逃し弁にシールテープを巻いてて『うんっ、これ付けて!』って手渡されました(苦笑)
こんな部品を交換した事がなかったんでラッキーと言えばラッキーです。
逃し弁の向きが違うんで達人に言うと『斜めに取り付けたら良いねん!』ですって(笑)
達人曰く『カバーが出来て逃し弁が作動出来たら良い!』って事なんですが内心『ホンマかいな(苦笑)』って思ってたのはここだけの話です。
達人に言われた角度なんでワテにツッコミは無しでお願い致します。
ここで水道を復旧させて電気温水器に水を貯めて行きます。
ヒーターの交換もするってさっ!
電気温水器に水を貯めてると達人が『ヒーターからも水漏れしとる!』って言いだしました。
『アンタ、さっきはヒーターの水漏れは無い!って言ってたやん(苦笑)』ってツッコミそうになったんですがここでも堪えます(笑)
排水トラップが詰まっているからフレキ管を外してホースの接続して浴室に水を逃がします。
水を抜いてる間に達人が電気の配線を外して行きます。
左が古いヒーターで右が新しいヒーターです。オレンジ色の物がパッキンで達人曰く『ヒーターもくたびれとる』らしいです。
『ホンマか?用意してたやんかっ!』
勿論、口には出しませんでしたが(苦笑)
ヒーターのパッキンを先にセットしています。
後は新しいヒーターを取り付けて配線を接続して行きます。
ここで達人が『ネジが1個足らへん!』って大騒ぎしています。
横で見てたワテが『師匠!これでっか?』って達人の足元に落ちてたネジを拾い上げると『これやっ!』って最後の配線の接続をしてはりました(苦笑)
排水トラップの詰まり抜き
ここで電気温水器の達人と対立してた水道屋さんが新しい排水トラップを買いに行って戻ってきました。
排水トラップは鉄製ですが奥を覗くと塩ビ管だったからHTの排水トラップを買いに行ってたハズなのに『排水トラップを触りたくない!』って言い出して掃除機を使って錆を吸い始めました。
『ほな、何の為に排水トラップを買いに行ってん!』ってツッコミそうになりましたが黙って見てました。
電気温水器に貼ってたシールはこちらでユパックの電気温水器って感じなんですが、この会社は倒産してるそうです。
『チーーーーーーーーーーン!』
まとめ
そんな訳でどないでしたか?ワテは排水トラップの交換をする自信がありましたがやりませんでした。
『ワテにやらしてくれ!』とでも言うと期待してたんでしょうか?
出来る事は代わりにはやりまてん!(断言)結局、電気温水器の達人がワテを使って逃し弁を交換してヒーターを交換し、対立してた水道屋さん排水トラップを掃除機で吸ってただけでした。
ワテは人の作業が見れて逃し弁を交換体験しただけなんであんまりお金になりませんが良い勉強が出来ました。現場からは以上です。
追記
山川設備は電気温水器の本体の水漏れ修理は出来ません。(どんなオチや!)
山川設備がやる電気温水器の水漏れ修理
【地震の影響で電気温水器の給水管が折れたってホンマ?の巻、大阪市西区新町編】(本館サイト)