大阪府藤井寺市恵美坂より【トイレの便器と床の間から水モレしてる フランジかも?と思うんだけど…】って依頼が舞い込んできました。
もう少し詳しく言うと、フランジ交換の値段を聞かれたそうです。
これ、山川設備の電話受付の段階で聞かれたそうなんですがフランジ交換するには便器の脱着作業も必要になります。
その辺も踏まえて料金表のページをご覧下さい。
んで、絶対にとは言いませんが、トイレの便器と床の間から水モレって結構フランジやフランジパテの交換(ガスケットって言う人も居てます)って思う人も居てますが、ほとんどの場合は別の箇所の伝い水が原因です。
トイレタンクからの水漏れだったり、ウォシュレットの水漏れだったり、床が濡れてたら兎に角、新聞紙を床に敷いてどこからの水漏れなんかを特定する必要があります。
そんな訳で今回の現場ではどんな感じやったんか解説したいと思います。
あっ!今回の現場でフランジなんて存在しませんでした(笑)
『落ち着いていきやぁ~!』
まずは状況確認から
到着すると御主人様があれやこれやと説明しようとするんを遮って『まずは写真撮りますわ!』って感じで撮影します。
実はこのコンマ5秒で『ウォシュレットの水漏れっぽいなぁ~』って思っています。
御主人様曰く『右奥を見てもらったら分かります!』って言うから見てみると確かに水漏れの跡があります。
便器と床の間からも水漏れしてますが、正しい表現は便器と床の間が濡れてるです。
山川設備はウォシュレットの水漏れを疑ってるんで右奥の写真を撮ってすぐに左側の床を確認します。
この時点で床排水じゃなく壁排水ってのに気付きました。S排水じゃなくP排水って事ね!
『よしっ!仮にトイレタンクの水漏れやったとしても直せる!』って思ったんで御主人様に水漏れの見解をお伝えします。
ちなみにこの時点まで写真は撮ってますがどこも触ってません。
って言うのもどこで仕入れた情報か知りませんが普通の人はフランジなんて知りません。
って事はネットであれやこれやと調べて頭でっかちになってる可能性があります。
はなから否定しても多分話を聞かないだろなぁ~って思ったんでそこまで固めてから説明しました。
山川設備の見解
御主人様に床排水じゃない事を説明しました。要はフランジなんてこのトイレに存在してない説明です。
可能性としては排水管との接続部分のパッキンの水漏れ、トイレタンクの水漏れ、ウォシュレットの水漏れをお伝えします。
その時点でやっと警戒心が解けて話を聞いてくれそうな手応えを感じたんで水漏れの可能性がある箇所を触り始めました(苦笑)
触ったのは4箇所で、すぐにウォシュレットの水漏れは確定しました。
ウォシュレットの水漏れは分岐でウォシュレットに水を行かない様にすれば水漏れは止めれます。
勿論、ウォシュレットは使えなくなりますが、どうしても必要ならウォシュレットを交換したら良いんです。
『一旦はウォシュレットが使えなくなっても良いから水漏れをしない様にして下さい!』って事で作業に移ります。
実際の作業
分岐はこんな感じなんで理屈的にはウォシュレットのみも止水栓があるから単独で止水する事も可能なパターンです。
ただ、ウォシュレットの止水栓が生きてるか死んでるかのテストをする時間も勿体無いし分岐金具の向きを変えてそこから水漏れし始めるんも避けたいトコです。
そんな訳で分岐金具を解体撤去して止水栓にトイレタンクのホースを直接繋ぎました。
ウォシュレットの水抜き
ウォシュレットの中に残ってる水を排出させます。
これは残り水を『まだ漏れている』って勘違いさせない為です。
念の為にコンセントも抜いてます。これでウォシュレットに残ってる水が乾いたらウォシュレットからの水漏れは絶対にありません。
まとめ
そんな訳でいかがでしたか?リクエスト通り水漏れ箇所は止めました。
ただ、この作業の盲点がありまして、便器の下の残り水は拭き取れないんで乾くまでは濡れたまんまになるんです。
そこまで気にするなら便器を外して拭き取る必要が出てきます。
これを拭き取らなければ床が木なら…説明せんでも想像出来ますよね?
木と水の相性が悪いって事が分かっていても見て見ぬふりをするから後々が大変な事になります。
それと最後に一言だけ…山川設備に1mmでも不安を感じるなら依頼してこないで下さい。
山川設備はぼったくりはしない代わりに見ず知らずの一見さんに1円でも安くしてあげようなんて思いません。
だからって、料金表通りの料金しか頂きません(苦笑)
ちょっとでも安く済ませたいなら自分で直しなさい(笑)
これが変に伝わらない事を願ってます。基本的にはオモローな水道屋さんです!