豊中市上新田より【キッチンの水が溢れる】って依頼が舞い込んできました。
もう少し詳しく言うと【築28年 賃貸マンションでワントラップを外すと流れるがゆっくりと流れてまた戻ってくるという感じ】との事です。
『横管50Φで詰まっているのか、もしかしたらWトラップがあるのかどちらかではないかと思っているが通管させてほしい』
ちなみに1年半程前にキッチンを新しくやり替えてるらしいです。
ワイヤーを3ⅿ程突っ込んでみたがそれ以上行かないとの事です。
依頼的には高圧+カメラ出来ますか?もしWトラップがあれば失くしてほしいって感じです。
『横引きでのトラップは露出配管じゃない限り恐らくないと思うがカメラで管の中を見ればあるかないかは見付けられると思います。ただ、仮にあったとしても失くすなら床か壁(配管のある所)を開口しての作業になると思います。』と返事して依頼となりました。
では、この現場がどんな感じの現場やったんか詳しく解説して行きます。
まずは状況確認から
現場に到着して管理会社様と合流し、一緒に部屋に入りました。管理会社の社長様まで同行して下さいました。
まず、通水テストをする前にキッチンのシンク下を確認します。
排水トラップから2度曲がって排水管に直結って感じです。
排水トラップを付けたまま通水テストをして行くとやはり水の流れが悪くシンクに水が溜まってきます。
水封トラップを外すと水は流れて行きますがこの症状は排水管がかなり閉塞ってパターンやと思います。
管内カメラ調査
先日導入したRIDGEDのナノリールのデビュー戦となります。
シンクからカメラを入れて行きましたが流石に最初の曲がりが急で入って行かなかったんで急遽排水トラップと排水管を接続してるエルボを外して管内カメラ調査をしました。
排水管の中を覗くと巨大な油脂の塊があり排水管が逆勾配なのか水も溜まってる状況でした。
一旦電動フレキシロッダーCREで通管作業するのか?フレックスシャフトで押し通すのか?大いに悩みました。
フレックスシャフトK9-102で通管作業
排水管の立ち上がりが40ΦだったんでフレックスシャフトはK9-102を選択しました。
電動ドリルをセットしたらいよいよ通管作業の始まりです
チェーンノッカーは2種類
先発に起用したのは推進ヘッド付き超硬チェーンノッカーでした。これで一気に通管作業と排水管の壁面に付着する油脂の塊を除去する作戦でした。
推進ヘッド付き超硬チェーンノッカーで恐々排水管を突き進んでたんですが違和感があったんでシングルチェーンノッカーに切り替えてまずは通管作業をしました。
水が流れる様になったタイミングで通水テストをして行くと水が流れ始めたんで管内カメラで確認しながら再度推進ヘッド付き超硬チェーンノッカーに切り替えて排水管の壁面に付着する油脂の塊を除去して行きました。
この辺の作業風景は是非とも動画をご覧下さい。
まとめ
そんな訳でいかがでしたか?賃貸マンションなんですが2年前に高圧洗浄で排水管の定期清掃をしたって事なんですが実際にやってたかは排水管の中にあった油脂の塊を見る限り疑わしいトコです。
って言うのも推進ヘッド付き超硬チェーンノッカーで一気に剝がすと下流側で詰まらせそうな位の油脂の塊がゴロゴロしてたからです。
慎重にやったんで3~4時間掛かりましたがナノリールの試運転には丁度良かったです。
現場からは以上です。
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