守口市佐太中町より【厨房排水配管【1/25対応希望】キッチン/詰まり 詰まっている】って依頼が舞い込んできました。
もう少し詳しく言うと【下げ台下の排水が詰まっており、溢れた。その周辺も流れにくくなっている。床下の詰まりだと思う。】との事です。
この現場はクロススピアヘッドが無ければひょっとしたら通管作業が完了してなかったかもしれません。
では、この現場がどんな感じの現場やったんか詳しく解説して行きます。
まずは状況確認から
現場に到着して依頼内容の下げ台ってのが何か判明しました。洗い場シンクの排水管も流れが悪く『一緒に見てほしい』との事です。
下げ台って特に水道がある訳じゃないから仕組み的に詰まり易い構造になっています。
排水管の立ち上がりが4つあって右奥の立ち上がりが下げ台の排水管となっています。
これは排水蛇腹ホースを辿れば確認出来るんで女性店員さんも理解されていました。
水が逆流して床が水浸しになってて排水蛇腹ホースを外してみると排水管の中はパンパかちんになっていました。
電動フレキシロッダーCREで通管作業
ピロティ店舗なんで電動フレキシロッダーCREで通管作業する事にしました。
50の排水管だったんで10mmワイヤーにグリスカッター37を装着して通管作業して行く事にしました。
これが楽勝やと思ってたんですが油脂の塊がエグい事になってて通管出来なかったんです。
手前側の排水管からの通管作業
右奥の排水管から通管出来なかったんで手前側の排水管からの通管作業に切り替えるとグリスカッター37が排水桝に到達しました。
手前側の排水管から通水テストをしながらの通管作業に切り換えたんですが右奥の排水管は詰まったまんまでした。
とりあえず右手前はジャンジャン流れる様になって左手前も溜まってる水を一気に流すと流れていました。
左奥の排水管からの通管作業
左右奥の排水管がどちらも詰まったまんまなんで次は左奥の排水管からの通管作業に切り換えました。
左奥の排水管からの通管作業でもグリスカッター37が通らなかったんで奥の手を出す事にしました。
クロススピアヘッドでの通管作業
『これでダメなら応援を呼ぼ!』って思いながらワイヤーのヘッドをグリスカッター37からクロススピアヘッドに変更しました。
一応メーカーのカタログには【十字に組んだ矢尻が、硬い詰まりを貫通します。】って書いてるだけあってカッチカチの油脂の塊を貫通して排水桝に到達しました。
これで排水桝までの排水管は手前の排水管と同じ排水桝に到達する事が判明したんで辛抱強く油脂の塊を砕くだけとなりました。
排水桝からバックで異径グリスカッター54
クロススピアヘッドが貫通して再度グリスカッター37を右奥の排水管から排水桝で到達させます。
そして排水桝に出てきたグリスカッター37を異径グリスカッター54に変更してワイヤーを戻して行きます。
排水管の立ち上がりは50、埋設配管は75で排水桝までなんでこうすればメイン管の油脂の塊を除去する事が出来ますが慣れてないとエラい事になるんで真似される同業者さんは自己責任で真似して下さい(爆笑)
管内カメラ調査
右奥の排水管から通水テストをしながらの通管作業に切り換えるんですが何か流れが悪い様な気がしました。
そこで管内カメラ調査をしてみると上手くグリスカッター37をかわす油脂の塊が確認出来ました。
管内カメラ調査をしながら通管作業する事でこのラスボスの油脂の塊を除去する事が出来ました。(やれやれだぜ…)
まとめ
そんな訳でいかがでしたか?これ、同業者さんは分かると思うんですが排水管の壁面に沿って油脂の塊がクルクル回るパターンでした。
高圧洗浄機を使った洗管作業なら超旋回ノズルで簡単に除去出来るんですが電動フレキシロッダーCREで通管作業する場合はなかなか…
んな訳でウチもフレックスシャフトってマシンを導入する事にしたんで届いたらこんなパターンの排水詰まり抜きも楽勝になるかもしれません。
現場からは以上です。
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