大阪市北区曽根崎より【トイレ詰まり】って依頼が舞い込んできました。
もう少し詳しく言うと【ビルイン店舗の4階で2台のトイレ大便器が同時に詰まってる】との事です。
先発の業者さんがローポンプ作業で詰まり抜きを試みるも詰まりは抜けず『山川さんの噂を聞いて連絡させてもらいました』と直接携帯電話に応援要請です。
ビルイン店舗でなくとも複数のトイレ大便器が同時に詰まってるって事はほぼほぼ排水管の詰まりで間違いありません。
では、この現場がどんな感じの現場やったんか詳しく解説して行きます。
まずは先発業者さんの情報
まずは先発業者さんからの情報ではビルイン店舗の4階で2台のトイレ大便器が同時に詰まってるって事でした。
どちらのトイレも床は水浸し状態で『掃除点検口もある』との事でした。
この3枚の写真が送られてきたんですが3枚目の写真がイマイチ何を撮ってるんかが分からず現場に到着してから『なるほどなぁ~』って思いました。
お店のスッポン(ラバーカップ)が2つ、ローポンプ作業で詰まり抜きしても解消出来ず、まあまあリスキーな現場だったんですが応援に向かう事にしました。
ここからが本編の始まりです。
まずは状況確認から
現場に到着すると騒然とした状況で複数の店員さんが右往左往してる状況でした。
左右のトイレの真ん中の柱に貼り紙がしてあったんですが明らかに店員さんの数が多く『ひょっとして営業STOPしてる?』って感じでした。
まずは右側のトイレを確認するんですがタンクレストイレで奥に排水溝があり排水口の目皿があるって感じのレイアウトでした。
左側のトイレを確認するとINAXのトイレでやはり奥に排水溝があって排水口がある状況でした。
どちらの排水口の目皿を外したとて入口が狭いんで10mmワイヤーは入って行かないのが判明しました。(しかもネジ式目皿が外せない)
更に左側にミニキッチンがあったんですがこちらの排水管の排水蛇腹ホースの接続部分からもオーバーフローして床が水浸しになったそうです。
排水管を暫く観察して『50のVP…同時に逆流…ここからやな!』って決断しました。
電動フレキシロッダーCREで通管作業
ギャラリー全員が『何でミニキッチン?』って言いたそうな雰囲気を醸し出す中、電動フレキシロッダーCREをミニキッチン前にセットします。
『ここからの通管作業でダメだったら便器を外してトイレから通管作業に切り替えます』と宣言します。
てっきり掃除点検口からワイヤーを入れれると思ってたのに認識の違いから思ってた掃除点検口とちゃうかったんで10mmワイヤーを装備してたんで(苦笑)
ちなみに排水溝の排水口からは8mmワイヤーにドロップヘッド小しか通せません!
ドロップヘッド大をグリスカッター37に変更して排水蛇腹ホースを外して準備は完了です。
2台のトイレが同時に詰まってミニキッチンも同時に逆流するんだからこっちが上流側だと思うんだけど…知らんけどっ!
ミニキッチンの排水管から10mmワイヤーにグリスカッター37を通して行くといきなり油脂の塊の手応えがありました。
更に油脂の塊を崩しながらワイヤーを進めて行きドンって抜けた感触を感じて電動フレキシロッダーCREをSTOPして右側のトイレに向かうとそこを見てた店員さんが『抜けた…』ってボソッと言ってはりました(笑)
まとめ
そんな訳でいかがでしたか?トイレ詰まりをミニキッチンの排水管から通管作業して見事に詰まり抜きが成功しました。
何度もトイレを交互に流す通水テストして問題が無い事を確認してからトイレットペーパーを流す通水テストをしました。
トイレットペーパーも順調に流れるのを確認したらミニキッチンの排水管と排水蛇腹ホースを接続復旧させて通水テストをします。
ミニキッチンからジャンジャン水を出しっ放しにして更に2台のトイレを交互に水を流して作業は終了です。
基本的に直接携帯に連絡してくる人はほぼほぼ断ってるんですが今回は何故か応援要請に答えちゃいました。
また現場で店員さんにも名刺を求められましたが『経由して連絡下さい!』とやんわりとお断りしました。現場からは以上です。