大阪府大阪市東住吉区住道矢田より【厨房シンク シングルレバー混合栓のハンドルが劣化により外れた為、対応修繕お願い致します】って依頼が舞い込んできました。
このチェーン店は厨房シンクの混合水栓は品番が分かっているので今のトコ、緊急で行っても対応出来ます。
予想通りの混合水栓ならカートリッジを交換すれば良いんですが…
このタイプの混合水栓のレバーはネジでカートリッジに固定してるんでレバーを買ってきて取り付け様にも取り付けられません。
これはレバーを交換するんじゃなくカートリッジを交換するんです。
では、この現場がどんな感じの現場やったんか詳しく解説して行きます。
まずは状況確認
現場に到着すると予定通りの状況で水栓もTOTOの壁付混合水栓でした。
店長さんの説明では『ネジの増し締めも効かなくなってきた』との事です。
偏心管で止水をしてからレバーを触ってみるとカートリッジに載せてるだけの状態でした。
これが店長さんがネジの増し締めをしてなければ増し締めを試すんですが今回は時間の無駄なんで試してません。
カートリッジの解体撤去
まずはカートリッジを固定してる被せを解体撤去します。
モンキーで左に回せば外せます。固着してる場合はパイレンで回すんですが、その時はシンクの下の止水バルブを閉めた方が良いと思います。
被せさえ外せればカートリッジは簡単に外せます。この時に小さな部品が残っていないかチェックしましょう。
カートリッジの取り付け
新しいカートリッジを用意します。TOTO THYF7Rのカートリッジがこの混合水栓に合います。
とりあえずカートリッジを載せるんですが向きがあるんで注意が必要です。
これはカートリッジを外してる状態の時に中を見てカートリッジの裏側を見れば分かります。
ここ、物凄い大事なトコなんで自信が無ければ諦めて業者さんを呼んで下さい。
被せは解体とは逆に右に回せば締まって行きます。この時にカートリッジがズレてると通水した時に噴水状態になります(笑)
また1度すかくらうとカートリッジのパッキンを傷めてしまう可能性があります。
そうなると折角のカートリッジがパーになるんで悪しからず(苦笑)
レバーの取り付けと固定
レバーの取り付けをしたらネジで固定をします。この時に工具がないと被せてるだけで固定が出来ません。
固定が出来たら通水テストをして行くんですが偏心管の止水バルブはゆ~っくり開栓して下さい。
エア抜きしたら通水テストを全開にしてお湯が出るかの確認もします。
まとめ
そんな訳でいかがでしたか?そもそもシングルレバー混合水栓はポタポタ水漏れし始めるんが先なんですがレバーが取れるってよっぽどレバーの扱いが悪いと考えられます。
事実、作業後に店長さんが確認してた扱いを見て『あっ!この人が犯人か…』って思いました。
一応、レバー操作のタッチをやんわりとレクチャーしましたが多分すぐに忘れはると思います。
そもそも分からん事を質問するのにメモを取ってない人に真面目に答えても無駄なんであくまでもやんわりとふんわりと説明しています(苦笑)