大阪市平野区加美鞍作より【厨房の排水詰まり、至急対応希望】って依頼が舞い込んできました。
実は昨日の昼過ぎに連絡をもらってたんですが日曜日と言う事もあって忙しいから…って事で今日の朝一の対応となりました。(至急対応希望ちゃうんかいっ!)
電動フレキシロッダーCREで通管作業したんですがお客様に聞くと江戸時代からある建物だそうです。
では、この現場がどんな感じの現場やったんか詳しく解説して行きます。
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まずは状況確認から
現場に到着して駐車場で待機してるといかにも板長さんって方が手動のトーラーを巻く動作でこれか?って感じで目配せしてくださいました。
着換えを待って厨房に案内されて『この排水桝が溢れそうになるねん、暫くほったらかしてたら抜けて行くんやけど…』って状況を教えて下さいました。
仕込み前で全く水を使ってない状況なんで排水桝の水は抜けていました。
この抜けてる間に各排水管の確認をしときます。
グリストラップの確認
グリストラップの位置も教えてもらいましたが実はこの蓋はグリストラップの蓋じゃありません。
床の蓋を開けると更に蓋があり、どうやらそれがグリストラップらしいです。
床下を確認してると基礎の下に排水桝があります。板長さんに聞くと『その排水桝は開けられへんで!』との事です。(でしょうね…)
最初は手前側の蓋を外して『流れてるやん!』って思ったんですが上流側の蓋を開けるとゴミ籠のバケットが満水になっていました。
板長さん曰くグリストラップの汚泥引き抜きは業者さんが定期的にバキューム清掃してくれてるらしいんですがコロナウイルスの影響で最近来てくれてないそうです。
またバケットを抜けないって話だったんで1層目の仕切り板を少し上に上げました。
すると当然水は抜けて行きます。ちなみにグリストラップの脇に給湯管が走っててワテが踏んでる様に見えますが床に座って撮影しとります。
ここのグリストラップは蓋を開けるのにも大股開きで狭いスペースでやらなきゃいけないんで大変です。
勿論、バケットも引き抜こうとやってみましたが体制的に出来ません。
厨房を通水テスト
このタイミングで厨房の通水テストをして行きます。
するとみるみるうちに排水桝の水位が上がってきたので排水桝からグリストラップまでの排水管も詰まってる事が判明しました。
電動フレキシロッダーCREで通管作業
恐らく状況が状況なんで油脂の塊が半端ないと判断して電動フレキシロッダーCREで通管作業する事にしました。
今回は排水管の径が大きいんではなからブレードカッター75を装着しての通管作業で勝負します。
最初に排水管の位置を確認してたんで向きや排水管を迷わなくて済みます。
作業動画もご覧下さいな♪
こうして無事に排水桝の詰まりは解消出来たんですが…
動画にもありますが振り返ると仕切り板を上げて流れる様にしてたグリストラップがまたもや詰まりました。
更に仕切り板を上げればこの詰まりは抜けるんですが早急にバキューム清掃してもらう必要があります。(バキューム清掃は山川設備では出来ません。)
更に通管作業を続ける
一旦、ワイヤーを戻してくるとブレードカッター75に異物が絡み付いていました。
ブレードカッター75に絡み付いていた異物を取り更にグリストラップを確認しながら通管作業を続けます。
グリストラップまでなかなか到達しないんでブレードカッター57に変更します。
それでもグリストラップまで到達しないんで更にドロップヘッド大に変更しました。
通水テストを続けます
ドロップヘッド大に変更してもグリストラップまでワイヤーが到達しないんで管内カメラで確認しようかと思いましたが予算の関係上使えません。
通水テストをしてても順調に流れています。
下流側から高圧洗浄するなら綺麗に出来そうですがワイヤーは昇らないんで下流側からの通管作業は不可能なんです。
仕切り板を上げたままグリストラップの蓋をズラして閉めました。
排水桝の方も順調に流れてて洗い物をした後に確認しました。
まとめ
そんな訳でいかがでしたか?床下を見た感じではもう飲食店には厳しい状況かな?って思ったんですがいつまでこの店舗が続くのか?
建物的にあれこれとメンテナンスしにくい作りになってるんでいつまでもは出来ないと思います。
どこかのタイミングで各排水管を高圧洗浄しとかないとヤバいと思うんですが…
現場からは以上です。