兵庫県尼崎市浜田町より【従業員用トイレ給水異常 フロート不良の可能性有】って依頼が舞い込んできました。
もう少し詳しく言うと【従業員用のトイレなんで急ぎではないけど出来たら早めに】って事です(苦笑)
『急ぎじゃないけど早めにってどないやねん!(笑)』って思いましたが月曜日の1発目の連絡だったんで急行する事になりました。
現場に到着するまでの間、いつもの妄想タイムとなります。
『給水異常って言ってるからボールタップかダイヤフラム、フロート不良の可能性有とも言ってるからフロートゴムか排水弁って感じかなぁ〜』って思いながら現場に向かいました。
さて、この現場がどんな感じやったんか詳しく解説して行きます。
到着時の現場の状況
現場に到着すると従業員用のトイレやのにちゃんと貼り紙をして使用禁止になってました。
到着をするや否や貼り紙を剥がしながらトイレタンクの蓋を開けようとするから『ちょいちょい、順番に写真を撮らせて下さい!』ってブレーキを掛けました(苦笑)
話を聞くと『1回は流せるんやけど次が流せなくなるんです!』って症状らしいです。
トイレの品番確認
トイレタンクの品番はTOTO SH90BAだったんで水が溜まるのが遅いと言う現象はダイヤフラムの故障と考えられます。
ちなみに今回の依頼内容だと全く確認する必要はないんですがTOTOのCS90Bって便器です。
この便器タンクのセットですが詳しく調べると1999/07生産開始で2004/05には生産終了となっています。
ダイヤフラムの交換の解説
今回のブログではダイヤフラムの交換の解説をしたいと思います。
解体方法
内蓋が反対になってたんで自分達で何とかしようと触ったんやと思います。
内蓋を外すとこんな感じです。SH系で最も修理し易くポピュラーなタイプです。
先に言っときますがオレンジ色の部品は交換部品を持ってない限り絶対に触ってはいけません。(これについては別記事で解説します)
まずは浮き球を外すんですがラジオペンチを使うと簡単に外せます。
ダイヤフラムの固定具を外すのはアンギラを使うと簡単に外せますが余った片手はボールタップをしっかりと持ってて下さい。
後はダイヤフラムを取り外して行きます。これは工具は要りません。
ホンマはこのタイミングで排水弁も交換しといたら結構しばらくは故障しないんですけどねぇ~(笑)
取り付け方法
まずは新しいダイヤフラムを用意します。TOTOのTH405Sのダイヤフラムは一番出番が多いダイヤフラムです。
ダイヤフラムの装着はポッチがあるんでちゃんとハメて下さいね!
固定具を時計回りに回すと閉まって行きますがあんまりキツく回すと折れます(笑)
浮き球を取り付けの際もラジオペンチを使うと楽々取り付け出来ますがイキってやると折れるんで注意が必要です。
手洗い無しはこの時点で通水テスト
内蓋をパチンとハメたら通水テストをします。
手洗いありの場合はトイレタンクの蓋を閉めてから通水テストをします。
今回は排水弁の交換はしてないんで便器の水が止まるかもしっかりと確認します。
まとめ
そんな訳でいかがでしたか?TOTOのトイレタンクの中でもS系とSH系の一部は名機と呼ばれる物があります。
トイレリフォームする時に金額ばっかり気にしてる人は何故か避ける傾向があります(苦笑)
とは言え、素人さんでは数あるトイレの中からどれを選べば良いのか分からないのも無理はありません。
修理屋目線と金額だけが気になる教の信者目線では全く見るトコが違います。
んで、大概の場合、名機の方が実は安かったりするから面白いんです(笑)