大阪市北区天神橋より【厨房排水配管詰まっている】って依頼が舞い込んできました。
もう少し詳しく言うと【厨房排水配管/本日、洗い場の床下排水が溢れそうになった為、クルーが下水受けの掃除をしたところ、あるべく筈の無い大便様の物が流れて来た。今は、厨房内詰まりは無く、トイレも流れている。天気は昨日は晴れており、今日は昼頃少し強い雨が降ったが、いつもとそんなに変わらない量だった。現在詰まりは無いが、点検して欲しい。】との事です。
ウチに入ってきた時点ではグリストラップが溢れそうになってるから早急に対応してほしいって話やったんですがはてさて…
では、この現場がどんな感じの現場やったんか詳しく解説して行きます。
まずは状況確認から

【到着時の状況 グリストラップ】
現場に到着すると厨房の床は水浸しになっててグリストラップが溢れてる状況でした。

【側溝側も溢れてる】
グリストラップの上流側を見ると側溝も溢れていました。ってか、側溝があったんで『こちらが上流側なんやろな』って感じです。

【グリストラップに汚物が逆流】
下流側のグリストラップの蓋を開けて排水管を直接触って径を確認しました。
この時点でグリストラップに汚物が逆流してました。
電動フレキシロッダーCREで通管作業

【客席側も水浸し状態】
一旦車に戻って電動フレキシロッダーCREを取ってきました。客席側も水浸しになっててマットの下に掃除点検口がチラッと見えたんで『営業中は掃除点検口を開けれないな…』って感じです。
化粧桝の様な物も確認出来たんですがお客様が座ってたんで流石に開けれません。

【電動フレキシロッダーCRE】
とりあえずグリストラップ側から通管作業すんのに電動フレキシロッダーCREを準備しました。
排水管のどこが詰まってるのかはこの時点では分からないので20mの10mmワイヤーに最初からブレードカッター57を装着しました。

【通管作業を開始】
こんなポジションでグリストラップ側から下流側にワイヤーを通して行きました。
ブレードカッター57を装着してるにも関わらずそこそこのメーター入ってるのにも関わらず抜けません。
果たして狙いの排水管に入って行ってるのかさえ分からん手探り状態の通管作業が続きます。
最終桝からの通管作業

【最終桝を開ける】
バールとセットハンマーで何とか最終桝を開ける事には成功したんですが排水管は1本で水がチョロチョロ流れてきていました。

【最終桝から通管作業】
これで抜けてくれりゃ万々歳なんですがやはりそこそこのメーター数が入ってるのに抜けません。
商店街やし向かいに派出所があるんで車を持ってきて高圧洗浄って事も出来ません。
ブレードカッター57で無理なもんポータブル高圧洗浄機なんて歯が立たないでしょうし…
店内の掃除点検口からの通管作業

【店内汚物が絶賛逆流】
グリストラップからもダメ、最終桝からもダメなんで店内の掃除点検口からの通管作業するのにお店を一旦閉店してもらいました。
その時点で居てたお客様が捌けるまで待機して全員退店してもらってから掃除点検口より電動フレキシロッダーCREで通管作業しました。

【汚物が逆流】
2Fからの汚水が逆流する中、掃除点検口からブレードカッター57を通して行きました。
女性店員さん3人が階段の上で見守る中キュゴーって音とともに一気に抜けました。

【流れた直後の排水管】
この写真を撮ってすぐに店外にある最終桝まで走ります。

【最終桝はジャンジャン流れる】
最終桝は間違っておらずジャンジャン水が流れて来てました。
ブレードカッター75で通管作業

【ブレードカッター75に変更】
ここからはブレードカッター75に変更して更に下流側を通管作業して行きます。
恐らく油脂の塊がエグい事になってるでしょうからすぐすぐ再発しない様にする措置です。

【作業後の掃除点検口】
2Fのトイレを流したり厨房の水を流したりして排水経路の確認をしたんですが全て左側から出てきました。
他にも排水桝があるのか埋設配管で繋いでいるのかは分かりませんがメインがどこからの排水管なんかは不明のままで終了です。
まとめ
そんな訳でいかがでしたか?店内は厨房も客席側も汚水が逆流したんでこのまま閉店して消毒に入ってもらう段取りをしました。
また、そのタイミングで排水管の高圧洗浄も手配しました。
商店街内なんで許可を得て夜中の作業になるから山川設備ではやりません。
2、3日閉店が続くでしょうから損失はまあまあやと思います。
グリストラップに汚物が逆流したんは昨日やったらしく一旦収まったから特に何もせず今日を迎えて普通に営業した結果でこんな事になりました(苦笑)
排水の流れが悪いと感じたら業者さんに通管作業や洗管作業をしてもらう事を強くお勧めします。現場からは以上です。