大阪市中央区天満橋京町より【厨房シンク混合水栓のハンドルを店舗様で交換したが水の方が出ず締まりも悪い】って依頼が舞い込んできました。
このチェーン店の混合水栓はどこもこの問題を抱えているんですが何度もこんな事例があるんやから『いい加減、原因そのものを直せば良いのに』って思っています。
もう、コマパッキンの交換やスピンドルの交換や混合水栓の交換では原因は直せてないのを本部様も知らん訳じゃないでしょうに(苦笑)
では、この現場がどんな感じの現場やったんか詳しく解説して行きます。
参考記事
【蛇口が止まらない状態(元栓を止めてる状態) 混合水栓、水側】(本館サイト)
【茨木市真砂玉島台の水栓水漏れは部品の交換で対応しましたが水栓交換の方が良かった様な…】(本館サイト)
まずは混合水栓の状況確認から
現場に到着すると洗い場シンクに案内されたんですが、このチェーン店で初めての混合水栓のカスタマイズを見れました。
パッと見て『このチェーン店でこのカスタマイズ初めて見たわ!』って思わず言ってしまいました(苦笑)
なるほどハンドルやったらギュウギュウ閉める人が居てたらスピンドルまで傷めてまうからレバーに交換をすれば良いんやわ(笑)
ちなみにこのレバーはSANEI製で品番はPR171-13で間違いありません。
昔に『手の力が弱ってギュウギュウ閉められへんねん』っておばあちゃんの家でこのレバーを付けて喜ばれた事があるんでピンときました。
洗い場シンク下の確認
はいっ!この写真は原因の大ヒントです(笑)
洗い場シンクの下を確認すると水側もお湯側も止水バルブがありません。
これ、どう言う状況かと言ったら全体止水をしなければ蛇口の修理も出来ません。
当然『全体止水しても良いですか?』って聞いてみたんですがダメに決まっています(苦笑)
まずはやらなきゃいけない事
一旦、全体止水をして給水管と給湯管それぞれにボールバルブの新設をしなくちゃいけません。
それそのものは5分もあれば出来る作業なんですがそのわずかな時間も全体止水させてもらえませんでした。
って言うのもアイドルタイムやと言うのにお客様が次から次へと来店される店舗だからです。
閉店後か開店前の作業になるんですが6:00~24:00が営業時間なんで、どちらにしても山川設備はやりません。
原因はハッキリしてます
ちなみにスパウトの根元からも水漏れを起こしていました。
原因は先程の写真の中にあるんですが、実は給水管と給湯管の1部に鉄管を使ってるんです。
鉄管は年数が経つとサビますから水道管を詰まらせてしまいます。
水の方が出ずって言うのは給水管がサビで詰まってると考えられます。
後、締まりも悪いってのもサビの粒子が細かくてパッキンに挟まってしまった可能性があります。
修理方法は?
ズバリ、混合水栓の裏側の給水管と給湯管を切り換えれば良いと思います。
要するに鉄管の部分を撤去すれば良いんです。逆に言うとこの鉄管がある限りパッキンを交換しても混合水栓を交換しても意味がありません。
シンク側に取り出し金具を取り付けて給水管と給湯管をそれぞれシンクの下まで繋いでフレキ管を繋げば良いんです。
まとめ
この案件は水道メンテナンス会社経由の案件なんで説明をして手配替えとなりました。
全店でメンテナンス日にこの工事をすれば良いだけなんですが問題が起こるまでほったらかしにしてはります。
洗い場シンクを脱着すれば1人でも出来るんですが脱着せずには厳しいと思います。
現場からは以上です。