東大阪市上石切町より【DIYで混合水栓の交換をしようとしたらネジ山を潰してしまった】って依頼が舞い込んできました。
もう少し詳しく言うと【偏芯管が全く入らなくなった】との事です。
壁付混合水栓の偏芯管が入らなくなったら水栓エルボの交換になるんですが水道管は壁の中にあるんで壁を開口するしかありません。
ユニットバスの水栓だったんで開口するにも開けたら…
では、この現場がどんな感じの現場やったんか詳しく解説して行きます。
まずは状況確認から
現場に到着するとユニットバスに解体撤去された水栓や新しい水栓が転がってて旦那様が浴槽で放心状態になっていました。
壁付の取り付け部分のネジ山を壊すって事は全体止水以外に水を止める方法がありません。
水の右側のシールを剝がして開口するのか?カウンター下に開口するんか?そんな話をしてたら安心したのか浴槽の中で酒を飲み始めました。
何度も飲んでる時に重要な話をして忘れられてるんで『コレ、開口したら後から何を言われるか分からんぞ!』って感じです。
あっ、言い忘れていましたがこの旦那様っていつも山川設備に遊びに来る例のパイセンです(笑)
ネジ山の状態は?
ネジ山の状態を確認すると入口付近のネジ山はこの状態でこうなったら素人ではどうにも出来ません。
壁に開口を取って取り出し金具を使って給水管を切り替えるのがベターなんでしょうが酒に酔ってるから話を覚えてない可能性も考えられます。
ネジ山を復旧させてみる
入口付近のネジ山は完全に潰れていたんですが奥のネジ山は何とかなりそうだったんでネジ山を復旧させてみる事にしました。
何とか真っ直ぐねじ込んで戻しながらネジ山を復旧させるって方法を試してみました。
壁付混合水栓の取り付け
水側の偏芯管のねじ込みには神経を使いました。また、当然の事なんですがシールテープの巻き方にもひと工夫させています。
横で『シールテープ何周巻いてるの?』なんて言ってるから『7周!』って答えましたがこんな場合は何周巻くかより巻き方にキモがあるんです(苦笑)
まとめ
そんな訳でいかがでしたか?たかだかシールテープの巻き方なんですが素人さんとは決定的な違いがあります。
最近YouTubeチャンネルなんかでDIYの動画もありますがそんなもんを観て素人さんが出来る様になるなら世の中の水道屋さんは全て潰れます(笑)
我々昭和世代の職人さんはドツかれ罵声を浴びせられ仕事を覚えて来ました。(今じゃあり得ませんが…)
たかがネジ、されどネジ…簡単にそうに見えてそうでない…現場からは以上です。